私が所有している収益不動産は、都市ガスではなく、プロパンガスです。

新築で建てる時に、都市ガスよりもプロパンガスのほうがオーナーにとってメリットが多かったので

プロパンガスにしました。

弊社のお客様の物件の管理明細を拝見していても、プロパンガスが導入されている物件はよく見かけますね。

ただ、プロパンガスについて意外な点で誤解されていらっしゃる方が結構多いのもまた事実です。

今回は、プロパンガスについて、明確にしておくべき5つの誤解のうち、

2つをお伝えします。

(1)「プロパンガスは公共料金である」という誤解

これは、一番大きな誤解です。少なくとも10人中8人はそう思い込んでいます。

でも、実際は「自由料金」です。鉄道や水道、電話など公共料金の値上げには政府や地方公共団体の認可が必要ですが、

自由料金であるプロパンガスの場合は、果物やパソコン、ワイシャツなどと同じように販売者が自由に料金を決めることができます。

当然、自由料金である以上どんなに高くても法には触れませんし、「値上げは年間2回まで」などという制限もありません。

1立法メートル当たり100円値上げしようが、年3回値上げしようが、原油価格が下がっているのに値下げしないことも含めて、すべてプロパンガス会社の裁量にまかされています。

(2)「プロパンガスの料金は各家庭一律」という誤解

そう誤解している方はたくさんいらっしゃいます。ところが実際は、お隣りも、前の家も、後ろの家も、すべてバラバラの可能性が高いです。

なぜなら、ある程度の規模のガス会社には50種類とか100種類の料金表があり、新規顧客に対し、どの料金表を適用するかは明確には決まっていないからです。

新規顧客と契約する場合、その都度営業担当者が判断して決済部署の課長などに申請書を出します。課長が、1立方メートル当たりの単価450円ということで決済印を押し、

担当者がお客様に提示したところ、したたかなお客様に値引き交渉され、結局譲歩して400円での契約になってしまった。

などということは日常茶飯事です。要は、契約できれば少々のことには目をつぶるファジーな業界なのです。

プロパンガスの原価が高騰し、例え会社が値上げを決めても、お客様が「だったら他社に変更する!」と言えば、通常その家は値上げから除外されることになります。

こういうアナログな業界なので、各戸の料金がバラバラになってしまうのです。

誤解の3つ目は次のコラムで!!

お楽しみに!

 
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