<第4回>皆様こんにちは。不動産仲介会社経営&司法書士の加藤雄一です。この時期は司法書士業務の方が多忙となってきますね。不動産会社の方では専任の取引士が在籍していますので、私が司法書士業務で忙しくしていても対応できますので、お気軽にお問い合わせください。
前回もご好評いただいた家尾さんシリーズです。家尾さんのご自宅の名義はどうなってしまうのか?相続登記や相続手続きとは?と、真面目に書き始めましたが、別に何かがあるわけではありません。
あ、あと今回からテーマに内容を入れるようにしてみました。後から見ると、どれがどの件なのかわからなくなりますからね。
家尾さん「そうですか。父の名義になっていると何で売れないんですか?」
不動三矢「はい、前に司法書士の先生に言われたんです。私も実のところ何でかはよくわかりませんが、まあ、亡くなった人が手続きをすることができないからですかね?」
家尾さん「確かに死んだ親父が手続きすることはできないよね。そうしたら、司法書士のところにいって相談すれば良いですか?」
不動三矢「そうですね。」
家尾さん「でも、知り合いに司法書士なんていないですよ。行政書士っていうのはよく聞くんですが。先ほど仰っていた司法書士の方をご紹介して下さい」
不動三矢「すみません、その先生はたまたま決済でご一緒した方で、知り合いとか紹介とかっていうお付き合いでは、ないのです。ちょっと社長に確認します。(受話器をふさいで)社長、いつも使っている、あのおじいちゃん司法書士って紹介してもいいですか?」
不動産会社社長「いいよ!でもあのジジイ、接待ゴルフばっかりだけど大丈夫かな?」
不動三矢「わかりました。では、お客さんにちゃっちゃと伝えておきます。お待たせしました。では、ご紹介いたします。」
家尾さん「(全部聞こえてたんですけど。。。。。)ありがとうございます。こちらから連絡を入れてみます。」
不動三矢「そうしてください。司法書士の先生は不在が多いですけど、若いスタッフが多いので安心です。」
早速、司法書士に連絡をしてみる家尾さんです。
家尾さん「相続手続きの件で、お願いしたいのですが」
司法書士事務所スタッフ「ありがとうございます。それでは、打ち合わせに来ていただけますか?」
家尾さん「行かなきゃだめですか?なるべく早く簡単に終わりたいのですけど。」
司法書士事務所スタッフ「すみません。本人確認とか、相続手続きは戸籍を集めたり、遺産分割協議書という書面を作ったりいろいろ行わなければいけない手続きが多いのです。」
ということで、司法書士事務所で、打ち合わせをすることになりました。家尾さん。今回は無事に司法書士事務所に辿り着きました。
司法書士事務所スタッフ「家尾様、お待ちしておりました。こちらへどうぞ。」
家尾さん「(丁寧な対応だな)よろしくお願いします。」
司法書士事務所スタッフ「今、司法書士を呼んできます」
司法書士「初めまして、司法書士の尾寺井(オジイ)です」
家尾さん「オジイさんですか?」
司法書士「そうなんですよ。よく言われます。オジイチャンって。」
家尾さん「(なんじゃそりゃ。)早速なんですけど、相続登記っていうのをしないといけないって言われたんですけど」
司法書士「そうですか。お持ちいただいた資料を見せてもらえますか?」
家尾さん「謄本を持ってきました。大変だったんですよ。これを取得するのに何回も法務局に足を運んで、不動産屋さんには・・・・・・・」
司法書士「わかりました。わかりました。話を進めましょう。ここに記載のある方が、家尾さんのお父様ですでに亡くなっているのですね。」
家尾さん「そうなんですよ。家を購入する時に親父が少しお金を出したものだから、おれも名義があっても良いだろうとか言って、土地の名義を少し持たせておいたんですよね。今回不動産を売却するって言う話になったら、不動産屋さんにお父さんの名義は売ることはできませんよ!とか言われて、相続人が私なのに何言っているんだ!って思ったんですけどね。」
司法書士「そうですよね。よくあります。ただ、複数相続人がいる場合は、登記をしておかないと、誰が正式に相続したのか第三者にはわかりませんからね。もちろん、相続人が子供一人だけであっても、やっぱり第三者からはそのことはわかりませんから、相続登記をしておく必要があるのです」
家尾さん「なるほど。さすがオジイさんですね。」
司法書士「そうなんですよ。よく言われます。オジイチャンって。て、この話2回目ですよね。余計におじいちゃんになってしまってますね。あはははははは。」
家尾さん「・・・・。」
ということで、今回はここまでです。
相続登記は、行っておかないと、誰が引き継いでいるのか第三者にはわからない。ということなんですね。