現在、司法書士と不動産仲介会社を経営しています。司法書士の加藤雄一と申します。今後ともよろしくお願いいたします。
最近不動産会社の方で賃貸管理業務も始めました。
司法書士の方や、不動産会社の方が、コラムを書くことはまぁ、数多くありますが、
司法書士と不動産会社経営の両方を行っている方は、なかなかいないハズです。
そんな両方の視点から書き込んでいきたいと思います。
ただ、こうしてブログ・コラムとしてアップするなんてことはほとんどしたことが無いので、なかなか筆が進まないのが本音ですね。
英語で言えば、「なかなか タイピングがノット ゴーだよ!」となります。
もはや英語じゃないですよね。オヤジの独り言ですね。不動産!司法書士!となると、固めな文章になってしまいますので、読みやすさを第一に皆様に少しでも興味を持って読んでいただけるよう張り切ります。
さて、前置きが長くなりましたが、今回のテーマは
「その不動産売却に待った!!意外と多い?実は○○○○〇なんです。。。。」
です。このテーマでしばらく続けていきます。
不動産というものは、それだけで価値が高いものです。
野菜や果物などは、数百円のものなので、個数を売って稼ぐために八百屋さんなどの専門の方が売りますね。
個人の方が、仕事としてではなく、売るなんてことはなかなかないのです。
しかし、不動産は売れれば何百万、場合によっては数千万にもなったりします。
そのため、個人の方でも不動産を売却しようとすることが可能です。
つまり不動産の専門の方ではない方が売主となり得るのです。
プロであれば、売れるもの・売ってもクレームにならないものを市場に出しますが、不動産はプロではない方が売りますので、その不動産が売れる状態になっていないことがあるのです。
そんな状態で市場に出しちゃダメでしょ!!!ということもよくあるのです。
この点は車の取引と同じですね。個人間の売買も可能ですが、仲介の方からや、それ専門の市場から購入しないと、買う方からしてみたら怖すぎですよね。
高いお金をだして、よくわからないものや使えないものを買うわけにはいかないのです。
ここからは、具体例を出しましょう。
登場人物は、不動産を売却しようと考えて、不動産屋さんに行くことにした家尾売蔵(いえおうるぞう)さんです。
不動産屋さんにふらりと入りった家尾さん。この後、どうなるのでしょうか?
家尾さん「すみません、うちの土地売りたいのですけど」
不動産店員「ありがとうございます。場所はどちらになりますか?」
家尾さん「住所は〇○○です。」
不動産店員「わかりました。地番はわかりますか?」
家尾さん「ちばん?チバンってなんですか?うちの土地は千葉じゃなくて東京なんですけど。。。」
不動産店員「地番も知らないんですか?地番というのは土地にそれぞれ付された番号で、これで不動産を特定することになるんですよ。
地番がわからなければ、どの土地かわからないじゃないですか!」
家尾さん「(何で怒られるのかな?・・・)はぁ、すみません。その地番というのはどうすればわかるものですか?」
不動産店員「法務局に行って、自分の土地の謄本を取ったこともないんですか?自分のことぐらい自分でわかるようにしておかないと。。。。」
家尾さん「(何でこんな言い方されるのかな?・・・)わかりました。法務局というところに行って謄本というものを取ればわかるんですね。その謄本はどうやって取れるんですか?」
不動産店員「謄本の取り方も知らないんですか?よくそれで土地を売ろうと思いましたね。やはり不動産は素人の方が売ろうとするのは危険です。プロの方達にいいようにやられちゃいます。私たちプロの不動産屋がお客様のサポートをいたしますので、まずは、この専任媒介契約書にサインをお願いいたします。。。。」
家尾さん「その何とか契約書ってなんですか?」
不動産店員「はぁ?そんなことも知らないんですか?この書面がないと私たちが仲介で動けないんですよ。ここにサインしてもらわないと、土地を売るにも売れませんよ。手数料も満額ですからね。」
家尾さん「(全くわからないけれど)わかりました。サインします。」
といった具合にプロの方にいいようにされてしまうのです。。。
怖いですね。売ろうかなと思いお店に行ったら売らされてしまったというような話です。
もちろん、こんな不動産屋さんばかりではありませんが、こういうこともあり得ますよねということです。
ここで、今回のテーマに当てはめると、「不動産売却に待った!!意外と多い?実は地番がわからないんです」となります。
ということで、今回はここまでで、次回は地番というものを説明したいと思います。
地番=千葉でないことは確かです。