こんにちは、行政書士・ファイナンシャルプランナーの片野真理子です。
今日もよろしくお願いします。

モデルルームの見学が終わって、とうとう私たちは、そのマンションの価格を知ることができました。
「販売予定価格はこれくらいです。」
「・・・・!!」
示された価格表は、当初私たちが予想していた価格の1.5倍ほどもありました。
こういうのもなんですが、ウチは郊外です。
如何に新築駅近といえど、ここまで出すなら都区内や横浜にだって買えるんじゃないか、とさえ思いました(その後確認し、全然そんなわけないことを思い知りました)。

「いやーははは、こういうとこほしいとか思っちゃダメだよねやっぱ☆中古の素敵なマンションを探してそれでいいよ。うん、今日は来た甲斐があった。非常に勉強になった。」
という会話を、目でした私たちです。

担当者は、「どうですか?」ということはまだまだ聞きません。
「現在のお家賃と比較してみませんか?マンションを買うかどうかというより、ン千万円借り入れたらどうなるかのシミュレーションです。見ておくと、どうするにしても役に立つと思いますよ。」
と言われました。
それは一理ある。と、思いました。
よくよく考えれば、借入と返済のシミュレーションは、誤差は出ますが、自分で計算してみることもできます。そして、私もFPの端くれです。
その場でやる必然性はないのですが、その場の流れと雰囲気で、やってみてもらうことにしました。
旅行やテーマパークに行ったとき、それ近くにも売ってるでしょ、みたいな物を喜んで高額で購入してしまうようなものです(^^;

と、いうわけで、35年、金利〇%・・・といった条件でシミュレーションしてみた結果、住宅ローン控除を考えると、当時の家賃とそんなに変わらないことがわかりました。
住宅ローン控除は10年で終了しますから、それまでに繰上げ返済資金を作っておけるかだなあ、なんて具体的に考えてしまいました。

担当者は、その日とうとう、「当マンションのご購入をご検討されていますか?」という趣旨の質問はしませんでした。
その代わり(?)、再訪の提案をしてきました。
「マンション購入にあたって検討しておくべきことや、価格決定がどうやってなされているか、ほか収納術などの無料セミナーをやるんですけど、ご興味ありませんか?1つのテーマで1時間くらいなので、興味のあるのだけでも。」
私たちは、訪れた時と異なり、そのマンションを確実に意識していました。
だから、「上手いこと丸め込まれないために、情報を集めなければ。」と考えていたのです。
売主がやるセミナーなので、返って偏った情報を詰め込まれる可能性もありますが、「セカンドオピニオンを収集するから大丈夫。」「名前書いたりハンコ押したりしなければ大丈夫。」などいろいろ理由付けをして、出席することにしました。

私たちの意識の流れは、たぶん次のようなものです。
① モデルルームのチラシを見つけ、遊びに行くような気持ちで見学に行く。
② すぐに見せてもらえると思っていたのに、焦らされる
③ 警戒しながら担当者と会話を重ね、彼の情報量と勉強量に好感を持つ
④ 現地に案内され、担当者がとても丁寧に物件を扱い、説明するのを見聞きし、物件に好感を持つ
⑤ やっとモデルルーム入れたことで、とうとう辿り着いた」ような気になる。サマルト〇アの王子にようやく会えたような感じ?(古くてわかりづらいかなー)
⑥ 価格を見て殴られたような気持ちになるが、具体的な数字に落としてもらうことで現実感を持つ
⑦ 決定には情報が必要だ、と思い、再訪を決意する

新築マンション購入の話なんて、中古物件売却の参考にはならないよ、と思われているかと思いますが、最終的にはきちんとそこに結び付けていきますので、次回もよろしくお願いします。

 
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