こんにちは、行政書士・ファイナンシャルプランナーの片野真理子です。
今日もよろしくお願いします。
今回は趣向を変えまして、自分のプライベートの話です。
2015年に、マンションを買いました。
正しくは、夫が、です。
購入決断までの思考過程をつらつらと書きたいと思います。
ある日、モデルルーム始めましたのチラシが、当時の我が家の郵便受けに入っていました。
私たちは「一生賃貸派」ではなかったので、夫の年齢を考えて、早めに家を買わなきゃなーと思っていました。
とは言っても、当時はまだ同居を始めて1年もたっていませんでしたから、本気でそのマンションを買うことになるとは思っていなかったのです。
それで、「モデルルームってところに遊びに見学に行こう!(^o^)/☆」という感じで予約して出かけました。
新築マンションのモデルルームは、来場者の自尊心と虚栄心をくすぐるものでした。
「どうせ冷やかしなんでしょ。」と思われてはイカンと考えたことを思い出します(思うつぼです)。
「〇〇様を担当させていただくことになりました、△△です。」と言ってくるところから、クロージングまで続くマニュアル行程に突入していることは明らかなのですが、「担当」というのがニクいな、と思いました。
ジャスト ルッキング、とは言いにくい…我々はモデルルームを見たいだけで、ヒアリングされたいわけではないのに…と思いましたが、商売でやっているんですから当たり前です。
その後続く担当者の質問は、よく考えられていたなと思います。
まず、マンション購入を検討しているのか?予算はいくらくらいなのか?という、クリティカルなことは聞いてきません。
それを聞いてしまったら「いえ、今日はちょっと見に来ただけで。」と言う隙を与えてしまうからだろうと思います。
そうではなく、とても自然に、いくつかの質問をされました。
① 「地元の方ですか?」
② 「お2人ともお勤めですか?」
③ 「僕は◇◇というところに住んでいるんですが、この街はどうですか?」
すごく練られた質問だと思います。
前提として、特段の申し込みカードみたいなものへの記入は求められていません。
普通に雑談しているような感じですが、彼は次の情報をこれらの質問から得ました。
① →新婚であることや住み始めたきっかけ、住んでいる期間をざっくり話してしまった。
② →2人とも収入があること、通勤のため、駅の近くがいいと考えていることがわかる。
③ →その街を住みやすいと感じていること、生活圏とマンションの立地がちょうどいいと思っていることを話してしまった。
そうです、私が緩すぎるんです。
どう考えてもカモですよね(>_<)
その後、担当者は、マンションを起点とした生活インフラについて、大きな地図を使いながらとても楽しそうに説明してくれました。
この辺にお住まいならご存知とは思いますが、と前置きして。
「病院は、マンションから1、2分に数軒あります。こことか、こことか。」
「マンションから駅までは、この道をお勧めしていますが、ルートはいくつかあります。」
「幼稚園や保育園も3分程度のところに数軒ありますし、小学校も近いです。」
「郵便局も近くにありますよ。」などなど。
「スーパーは駅の反対側で、ちょっと遠いですよね。」と私が言うと、「うーん、それは言われると思ってました!お散歩がてら、休日に旦那さんと一緒に買い出しに行ってください(^^)10分程度のところに3軒あります。」と。
すごく自分の商品を勉強している、と失礼ですが感心しました。
(徒歩10分程度で文句を言う私がどうかしているということもありますが)
「では、現地外観を見に行きましょう。その後、モデルルームにご案内いたします。」
ということで、後学のためにちょっと見に来ただけだったはずの私たちは、きっちり新築マンションのセールスプログラムを受けてしまったのです(笑)。
続く。