こんにちは、行政書士・ファイナンシャルプランナーの片野真理子です。
今日もよろしくお願いします。
昨日、健康診断を受けまして、身長を測ったのですが、なんと1.4㎝伸びてました。
毎日頑張ってる股関節ストレッチとスクワットの効果でしょうか?
しかし残念なことに体重も増えております…。
今回は、老後資金について考えてみます。
老後資金については、「老後破産」なんて言葉もあるように、興味関心を持っている方が多い分野なのではないかと思います。
ここでは、老後=65歳以降、ということにします。
生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成28年度によると、ゆとりある老後生活費は平均34.9万円(月額)です。
この金額には、食費や住居費、光熱費といった生活費そのものの他、レジャー費、趣味、冠婚葬祭費、耐久消費財の買い替え費、子供や孫へ援助するためのお金等々、が含まれています。
レジャー費などはそんなに必要ない、という方でも、その分医療費に回すということもできますし、ここでは、このデータを使って考えてみましょう。
34.9万円/月の生活費で、65歳~90歳まで生活すると、総額は…1億470万円になります。
目にすることが多い、「老後にかかる生活費は1億円以上!」ということの根拠はこういうことです。
では、65歳までに1億円貯めなければならないのか?
それができればいいのはもちろんですが、もうちょっと現実的な数字にしたいものです。
で、65歳を過ぎたら無収入になるのかというと、そうではない場合が多いのは、私たちががんばって年金保険料を払っているからですね。
年金制度についてはいろいろなご意見があるかと思いますが、ここでは「65歳から年金を受給できる」という前提で考えて行きます。
総務省統計局のデータから、「夫婦世帯、世帯として厚生・共済年金あり、不動産を所有していない」場合の、平均公的年金額を見ると、年額261.3万円となっています。
これは、平成23年のデータです。
https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001043921&cycleCode=0&requestSender=dsearchこれを90歳まで受給できるとすると、総額は6532.5万円になります。
1億470万円-6532.5万円=3937.5万円
ということで、65歳までに約4000万円の資金が準備できると、ゆとりある老後を送れるということですね。
1億470万円と言われると、ぐぬぅ、となってしまいますが、4000万円ならまだ現実的ではないでしょうか?
なんでもかんでも平均にするのは適切でない場合もありますが、4000万円貯める(今回は投資は考えません)ということのイメージとして、現役期間の月額にならしてみます。
22歳~65歳を現役期間とすると、4000万円÷516カ月≒約7万8000円となります。
子育て世代(子供2人)は、教育費と合わせると、月額15万円は普通の消費に回しづらくなってしまうということです。
これは平均額ですので、すべての人にあてはまるわけではありません。
総額を念頭に置きながら、「今は教育費に多く回し、それが終わったら、手薄になっていた老後資金を上乗せして準備しよう」と計画すると、破たんは回避しやすくなります。
ある種のポートフォリオですね。
次回は、やっと住宅資金について考えます。