こんにちは、行政書士・ファイナンシャルプランナーの片野真理子です。
今日もよろしくお願いします。

自分の不動産を良く知っておいた方がいい、とぶっきらぼうに言い捨ててしまいましたので、今回は少し掘り下げて考えてみたいと思います。

商品として自分の不動産を見たとき、視点は客観的なものに切り替わります。
その不動産を手に入れたとき、どんな点にホレこんで購入を決めましたか?
そのときの状況に近い価値観を持った人には、その不動産はとても魅力的なはずです。


築年数はもうやむを得ないものとして、間取り、デザイナーズ物件であること、駅からの距離、オフィス街へのアクセス、周辺の自然環境、スーパー・病院など生活に必要な施設の散らばり具合、飲食店や商業施設、保育園や学校までの距離、公園の有無や規模・・・などなど。

相続や贈与で手に入れたものであれば状況は異なりますが、不動産を買うときにご自身が考えたことは、そのまま次の購入者にもあてはまると考えていいと思います。
その検討事項を思いつきそうな人が売却ターゲットです。

あ、これは、「不動産屋さんに頼まず自分で買い手を探す場合」について話しているのではありません。
自分の不動産の強みを知るには、客観的な見方をした方がいい、という話です。


購入検討時、その不動産のいいところ悪いところを、徹底的に検討したはずです。
何しろ不動産ほど高い買い物なんて、生命保険くらいしかありません。
住んでしまってからは、あまり粗は気にしたくなくなるものですから、売却時には購入検討時に立ち戻って、物件の検証をするといいでしょう。

上記のように、要素を分解して検討すると、不動産の弱みも見えてきます。
例えば、間取りがなんだか古臭めかしい感じなっている、駅からの距離は変わらないが、渡らなければならない大きな道ができてしまった、百貨店が近くにあるのが良かったのに、去年撤退してしまった、などといったことです。
こういったことが分かれば、思っていたような価格がつかなくても納得しやすいですし、リフォームをしたほうがいいかどうかの検討も早めにすることができます。
(間取りの古めかしさは、逆にそこをアピールポイントにすることも可能かも)
百貨店がどうのこうのは、こちらでどうにかするようなことではないし、静かな環境の方が望ましいからむしろそんなものいらない、という人もいますから、別にマイナスではないかもしれません。

こういったことの他に、雨漏りがする、床下が危ない、といった建物そのものの欠陥・瑕疵も確認したほうがいいのは言うまでもありません。
こちらは、リフォームなどして売るか、更地にして売るか、値が下がってもそのまま売るか、ということに直結しますので、より重要ですよね。

どちらにしろ、今回の話は、余裕を持って売却する場合の話で、全くそんな気はなかったのにやむを得ず急いで売却しなければならなくなったという場合には当てはまらないことを申し添えます。

 
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