初めまして、行政書士・ファイナンシャルプランナーの片野真理子です。
皆さんパリッとした写真なのに、ちょっと悪目立ち気味なアイコンで恐縮です。
友人が作ってくれました!
どうぞよろしくお願いいたします。

普通の人にとって、不動産売却という行為は、あまり一般的ではないでしょう。
「いつかマイホームを買いたい!」という目標を持つことはあっても、「いつか自分の土地を売りたい!」という目標を、仕事とは別に持つ人は、そんなに多くないのではないでしょうか?
不動産業者でない方にとっては、不動産を売却する場面というのは、なかなか想像できないものだと思います。
とはいえ、このコラムをご覧の方は、すでに不動産売却に関する何らかの出来事があったのではないかな、と。
検索ワードは「不動産 売却」とか「不動産 査定」などではありませんでしたか?

私は宅建業者ではありませんので、宅建免許の申請はともかく、不動産取引を行ってはいません。
ですが、さまざまな方とお会いする中で、いろいろな角度から不動産取引に関わる話を聞くことがあります。
このコラムでは、売却のパターンをいくつか想定し、パターンごとの注意点などを、時には事例を交えながら、考えていきたいと思います。
事例ばっかりになるかもしれませんし、脱線もするかもしれません。
お付き合いいただけたら嬉しいです。

最初なので、誰でも不動産売却に直面しうる、というちょっとした事例をお話しします。

Aさん(男性)は、彼女と賃貸マンションで同棲していました。
ひょんなことから動物と一緒に暮らすことになりましたが、そのマンションはペット禁止。
そこで、「彼女と結婚して、家を買おう!」と閃きました。
そこからは早い!
さっと物件を探して新築土地付き一戸建てを購入し(大変決断力のある方です)、2年ほどが経過しました。
そして、奥さんの妊娠。
お子さんの生育環境を考慮して、引越すことに決めました(決断力があるんです)。

ここで、Aさんの取り得る選択肢は2つです。
①人に貸して賃料収入を得て、ローンを払い続けるか
②売却するか

①が上手くいけば、良い資産形成ができます。
ですが、賃貸経営はリスクと無縁ではいられません。
借り手が付かないかもしれないし、賃料を滞納されてしまうかもしれないし、敷金返還なんてどうでもいいと考える借主(物件を全く大切に扱ってくれない)かもしれないし・・・。
管理してくれる会社の費用は発生するし、固定資産税は払い続けなければならないし、そもそも自分が居住していなければ住宅ローン減税の恩恵に与れません。
お子さんの大学までの費用や、今後弟妹ができる可能性も考えて、Aさんは売却することに決めました。
もうおわかりかと思いますが、Aさんは決断したら早いんです。
その物件を購入したときの業者さんに、売却に強いところを探している、と相談し、地元を知り尽くした業者さんと専属専任媒介契約を結びました。

結果、Aさんは、買った時よりも500万円くらい高く売ることができました。
購入時に支払った諸経費や、これからの引越などの費用を考えれば、実際のプラスはそうでもありません。
ですが、中古住宅を新築購入時より高く売れたという、これはとってもラッキーな例です。
ポイントは、土地付き、築浅、駅徒歩圏内(車より電車の方が便利な地域でした)、買った時がリーマンショックの影響が残っていて不動産価格が全体的に低い時期だったが、売るときには購入時と比べて不動産市場が活性化していた、などです。
加えて、購入時の不動産業者さんから、地元を知り尽くしていてしかも売却に強い業者さんを紹介してもらえたことも、大きな要因です。
どんな業界もそうですが、人とのつながりは非常に強力な武器になりますし、不動産売却は情報戦です。(情報の価値が低い業界なんてあまり聞きませんが)
懇意にされている中に不動産関係の方がいらっしゃるなら、その方に相談してみるのがいいでしょう。
不動産売却では、信頼できる不動産業者さんに出会えるかどうかは大変重要な点です。
本当に不動産を売却するのか?
本当にその不動産屋さんに任せるのか?
Aさんはその決断力によって、良い結果を勝ち得たのかもしれません。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ