子育てに適した家
子育てを行う際に利便性の高い家。子育てに配慮して建築された住宅。
【読み-こそだてにてきしたいえ】
【用例-アカン。チラシに入れるこの物件何の特徴も無いわ。せや!リビングに階段あるから子育てに適した家にしよ】
【用例意味-広告掲載予定の物件に、何ら特筆すべき特徴が無い為、リビングに階段がある事のみを指して子育てに適した家とのコピーを付けよう】
不動産と不動産業界に関心をお持ちのあなた、こんにちは。
不動産業界専門の集客・営業教育コンサルタントの梶本幸治です。
今日も、大阪市西区北堀江のオフィスからお届けします。
本日の不動産【裏】用語集は「子育てに適した家」を取り上げます。
不動産のチラシやネットで「子育てに適した家」って言葉をよく見かけますが、どんな家を指すのかご存知ですか?
では、一般的に言われている「子育てに適した家」の特徴をあげて行きます。
・段差がない
・シックハウスへの対策
・明かりや風通しへの配慮
・防音がなされている
・ワークスペースの確保
・リビング内階段
・寝っ転がれるタタミスペース
・親子でお料理。アイランドキッチン
・フレキシブルな間取り変更
・土間収納
ってな感じで、挙げればきりがないくらいくらいです。
つまり、逆に考えると「どんな間取りでも子育てに適した家と表現する事が可能」って事になりませんか?
新築分譲会社さんが自社で分譲を行う場合は、ある程度コンセプトを持って建築する事が可能ですから、「子育てに適した家」をコンセプトに出来ます。
しかし、中古物件を扱う仲介会社さんの場合、既に建っている家をどう表現するかが勝負ですから、キャッチコピーに困った時はついつい「子育てに適した家」って書いちゃうんです。
例えば…
・何に使ったらよいか分からない中途半端な空間は「親子で勉強!ワークスペース」
・単たるありふれた対面キッチンも「お子さんの様子を見ながらお料理が出来ちゃう!対面キッチン」
・駐車2台は少しキツイ駐車スペースは「お父さんの車も、お子さんの自転車もラクラク停められるスペース!」
といったように、どんな間取りもあっと言う間に「子育てに適した家」に早変わりです。
まぁ、家を建てる理由の大きな1つは「子供の成長の為」って方が多く、中古の物件も元々は「子供の為」に建てられたって事になりますので、ある程度どの家も「子育てに適した家」かも知れませんね。
ここで勘違いしないで頂きたいのは「子育てに適した家」って謳う不動産会社よりも、何も考えず物件のスペックだけをダラダラ書いている不動産会社の方が駄目な会社って事です。
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少しでもお客様に物件の良さを伝えようと努力する不動産会社と、な~んにも考えていないアホな不動産会社では、絶対に前者を選んだ方がお客様の為ですからね。