あんこ業者
不動産仲介取引のおいて正規の売り方業者・買い方業者以外で取引に介在する不動産業者・ブローカー
【読み-あんこぎょうしゃ】
【用例-あの案件、蓋あけたら「あんこ」ぎっしりで売主に繋がるか微妙や】
こんにちは。
不動産業界専門の集客・営業教育コンサルタントの梶本幸治です。
今日も、大阪市西区北堀江のオフィスからお届けします。
本日の不動産【裏】用語集は「あんこ業者」を取り上げます。
通常の不動産取引では売主側、買主側に媒介業者が付きますが、これら正規の不動産会社以外で取引に介在する不動産業者・ブローカーを「あんこ業者」と言います。
上記の用例「あの案件、蓋あけたら「あんこ」ぎっしりで売主に繋がるか微妙や」を、図で示すと下記の様になります。
買主様
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買い方不動産業者(用例発言者)
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あんこ業者A
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あんこ業者B
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あんこ業者C
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売り方不動産業者
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売主様
つまりこの用例の発言者は「買い方不動産業者」であり、自らの顧客である買主様に「あんこ業者A」からもたらされた物件情報を伝えたが、売主様に行きつくまでに多くの不動産会社やブローカーか介在していることが発覚し、取引が成立するか否か微妙である事を嘆いている状況です。
上記の例のように三社も、あんこ業者が介在する案件は稀ですが、あんこ業者が入ると「伝言ゲーム」のような形になり、売主の意向が正しく伝わらないケースが多くなってしまいます。
従って、不動産会社は「あんこ業者」の入らない取引を心掛けますが、大きな土地や事業用ビルの場合、少しでもおこぼれに与ろうとして多くの人間が動き、結果としてあんこ業者が介在する事になってしまうのです。
しかし、あんこ業者には正規の報酬請求権がございませんので、如何にして取引に食い込み報酬を得るかが、あんこ業者の腕の見せ所(?)って事になりますね。
不動産は「情報」がお金になる産業ですので、このように多くの人間が介在するケースもあるのです。