不動産を業者に買い取って貰うか否か悩んでおられるあなた、こんにちは。
不動産業界専門の集客・営業教育コンサルタントの梶本幸治です。
今日も、大阪市西区北堀江のオフィスからお届けします。
不動産には大きく分けて二通りの売却方法がある事をご存知ですか?
その2つとは「不動産会社に買主さんを探して貰う(仲介)」か「不動産会社に現金で買い取って貰う(買取)」かのどちらかです。
当然、「仲介」の方が高く売れるのですが「買取」の場合にも、即現金化出来る・近所に知られず売却出来る・白蟻や雨漏りの売主責任を負わなくても良い…といったメリットがあります。
不動産会社は買い取った物件をリフォームする等して「買った値段に経費と利益を乗せて売る」訳ですから、元々の売主さんにとって「買取」は金銭的に損だと思われてきました。
では、物件を買い取った不動産会社は暴利を貪っているのでしょうか?
= 一般の売主様が思っているほど、不動産会社は儲かっていない =
私が最近聞いた「不動産買取案件」を2件程ご紹介致します。
【買取事例①:土地】
●売主様の売却理由:相続で遠方の物件を取得したが、管理が面倒なので早く解放されたい。
●買取金額:200万円
●不動産会社による再販売価格:650万円
●現状:600万円で再販売成約
【買取事例②:中古一戸建て】
●売主様の売却理由:高齢のご両親を引き取る為、実家を売却し便利な場所に買い換えたい。
●買取金額:700万円
●不動産会社による再販売価格:1080万円→880万円→750万円
●現状:再販売では未だに売れず、販売活動継続中
事例①の場合は結果として「暴利を貪っている」といわれても仕方ないような状態になりましたが、この案件では売主さんがとにかく早く現金化したと望まれたようです。
その為、不動産会社としても物件に対して若干の不安(道が狭い・ライフラインが一部未整備)があったようですが、売主さんの希望をいれて買取に応じたとの事でした。
不動産会社としては思わぬ「ラッキー」となりましたが、このようなケースはレアケースです。
事例②の場合は、その不動産会社が買い取っていた物件が丁度全部売れた頃に買取依頼があり、不動産会社としても「次の仕入れ」に躍起になっていたので高値買取に応じたようです。
結果、買い取った価格とほぼ同金額でも売れず、この不動産会社はこの案件については「赤字」になってしまった訳です。
売主さんからすれば①のような事例よりも、②のような事例を目指したいですよね。
= 高く買い取ってくれる不動産会社の見極め方 =
「これが、高く買い取ってくれる不動産会社の見極め方だ!」という方法は…正直言って分かりません(期待させてスミマセン)。
しかし高く買い取って貰える可能性が高い不動産会社は分かります。
その不動産会社は「地元で取引を沢山経験している不動産会社」です。
地元の不動産会社であれば「地元で物件を探しているお客様」を多く抱えている可能性が高く、お客様が多いという事は販売力への自信に繋がり、販売力の自信は「高い買取価格」に繋がります。
= 大手不動産会社か?地元の不動産会社か? =
地元に大手不動産会社と地元不動産会社がある場合、私は地元の不動産会社に買い取って貰う事をお勧めします。
大手不動産会社に買取を依頼しても、結局、大手不動産会社から地元不動産会社に照会が行き、地元不動産会社が買い取るケースが多いからです。
この場合、地元不動産会社は大手不動産会社に買主として仲介手数料を払う事となり、もしあなたが直接地元不動産会社に依頼しておれば、この「仲介手数料分」高く買い取って貰える可能性があるのです。
= スマイスター等、一括査定サイトの活用も効果的 =
スマイスターをはじめ、今は「不動産一括査定サイト」と呼ばれるサイトが沢山あります。不動産の素人であるあなたが、高く買ってくれる不動産会社を独自に見つける事は難しいかも知れませんが、これらのサイトを利用すれば複数の不動産会社に一気に査定を依頼できます。
依頼する際に「買取価格も教えて下さい」と依頼すれば、各社から買取価格の提示を受けられますので高値で売却する事も可能になります。
「査定価格(仲介)」の場合は、「売れる(と思う価格)」ですが、「買取価格」の場合は、あなたさえ「その価格で結構です」と仰れば即現金化出来ますので、一度不動産会社に聞きて見ては如何でしょうか?
= まとめ =
不動産を高く買い取る可能性が高い不動産会社は、地域密着の地元不動産会社です。もし、ご自身でその不動産会社を探す事が困難な場合は、不動産一括査定サイトから「買取金額」の提示を求める事も効果的です。
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