【動画あり】売買仲介営業として採用してはいけない資格保有者
売買仲介営業として採用してはいけない資格保有者
売買仲介営業をやっていると、様々な問題にぶつかります。営業、キャリア、社内の人間関係…
誰にも聞けない悩みは売買仲介営業専門のコンサルタント・梶本幸治さんに聞いてみましょう。
今週は仲介営業の採用について気を付けるべきことをお伝えします。(リビンマガジンBiz編集部)
動画は下から↓
問 不動産会社で営業社員の採用担当を任されています。梶本さんは、人材採用のときにどういったところを見ておられますか、教えてください。
答え インテリアコーディネーター資格保有者など不動産会社とハウスメーカーを勘違いした人は採用してはいけません。
動画はこちら↑
「人材採用?梶本はそんなこともやっているのか」って思われた方も多いのではないでしょうか。
実際、クライアント企業からは経営全般について依頼があり、例えば、ハローワークに出す書類を書いたり、各求人媒体の原稿を書いたりします。
もちろん、実際に面接もやりますし、集団面接、集団就職説明会のようなイベントで企業ブースで対応したこともあります。
こんな風に採用については携わる機会が多くいただいています。
特に少数精鋭主義で地域密着の不動産仲介会社の仲介営業採用に関しては、ほとんど学歴不問でしょうね。つまり、書類選考はあまり重要視していない企業が多いように思います。質問者の方の会社でもそうかもしれません。つまり、面接重視なので、どこを見れば良いかがとても大切になるはずです。
入社してもらうことよりも、入社後の戦力になってもらえるかが重要なわけですから、どんな人を採用するかよりも、どんな人は採用してはいけないか?を大切にしていただきたいですね。
そのうえで、応募して来られる方の面接をしているとよくあるのが、
「お客様にとって一生の買い物である。不動産販売に携わりたいと思いました!」と話す方。
あとは「子供の頃から間取りに興味がありました!」とか「インテリアに興味があってインテリアコーディネーターの資格を持っております!」みたいな方々が多いと思います。
基本的にそう言う方は、売買仲介営業には向いてないと思います。
「間取りが好き」とか「インテリアコーディネーター」は、不動産屋さんじゃないんですよね。そういう方は住宅メーカーに行きましょう。
実は不動産屋さんと住宅メーカーを混同した方が結構いらっしゃいます。
不動産仲介会社の担当の方であれば、この人は住宅会社と間違えて応募しているなという人には、勇気をだして「当社じゃないですよ」ということをはっきり伝えてください。
「仲介営業も間取り図を作成するしな…」とか、思わないで欲しいですね。
インテリアコーディネーターの資格を持っている人を間取り図引くために雇うというのはミスマッチだと思います。そんなミスマッチはお互いのためになりませんよね。
あと、もう1つ、ミスマッチに繋がりがちなのが、「不動産の仕事を通じて、地元の都市開発に寄与したい」と話がめちゃくちゃでかい人も注意したいですね。
「金が欲しい」かどうかは重要な動機になる
そういう、ミスマッチを極力避けて、それで我々の仕事であれば、ある程度のマネーモチベーションが必要だと思います。
平たく言えば、「金が欲しい」という希望が、ある程度はいると思ってます。確かに、不動産業界は昔のように、むちゃくちゃ稼げるわけではないです。だけど、他業界の給与はもっと安いですから、不動産業界には一定数の稼ぎたいという人が来ると思います。そういう人は意識して、探すべきと思います。
「金が欲しい」と思っている人を採用しろといっても、昔の業界人のように「バリバリ稼いで。ええ服着て、ええ酒飲んで、ええ車乗って、ええ女連れって、そういう生活をしたいやろう!」みたいなことではありません。
今どきの子に言えば、「ええ女連れてて何なんですか。そんな下品な!」って引かれちゃいますからね。そういうレベルじゃなくて、「趣味にお金が使いたい」とか、「家族の幸せを守る為のお金が欲しい」とか、マネーモチベーションといっても、最低限はそのぐらいの動機を持っているかどうかを見て欲しいということです。
そういった方に、いかに入社してもらうかを意識した方がよい結果になると思います。
それと、特に地域密着性素性型の不動産会社であれば、その街で長く住んでおられる方が良いですよね。全く土地勘がないのは、ちょっときついかな。
あと、職歴に関していうと、販売歴とか接客歴がある方がいいですよね。
今まで人と接する仕事をしたことがない方が、いきなりエンドユーザー向けの不動産の営業はやっぱりちょっときついと思います。
不動産のことを覚えながら、接客についても学ぶというのは、時間がかかります。だから、少なくとも接客業販売業のご経験がある方が良いと思いますね。
質問者の方には、1度そういった形で面接や選考に臨んでいただければと思います。