入社22ヶ月間の不動産未経験者が獲得した月別媒介件数|月に2.5件の媒介を獲得する営業活動

「売り物件の仕入れ」は、不動産売買仲介業には必要不可欠な業務です。しかし、この「仕入れ」業務をセンスや根性に頼らず論理的に考えたことがある人は多くはありませんでした。そこで、この連載では、不動産仕入れ理論の第一人者である不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんと一緒に、仕入れを「理論」として学んでいきます。


仕入れ営業に限らず、バイオリズム?といいますか、月ごとに波がありますよね。今回は、月ごとの成果を詳しく見てみます。(リビンマガジンBiz編集部)

画像=写真AC

みなさん、こんにちは。株式会社レコの梶本幸治です。

今回からは、クライアント先の20代営業担当者様(九州の山本さん)の仕入れ営業に関し、その成果を「営業の中身」毎にご紹介し、仕入れ営業の勘所に関して解説して参ります。

今回は「獲得した月別媒介件数」を取り上げます。

前回のコラム「実際に20代営業担当が、月に2.5件の媒介を獲得した活動量」の中で、九州の山本さんが入社22ヶ月間で獲得された月間媒介件数の平均は【専任媒介:1.54件】【一般媒介:1.00件】だとご紹介しましたが、今回は月別に具体的な獲得件数をご覧下さい。

【2018年】

7月:専任1件・一般1件

8月:専任0件・一般1件

9月:専任1件・一般1件

10月:専任3件・一般件

11月:専任4件・一般1件

12月:専任2件・一般1件

【2019年】

1月:専任1件・一般2件

2月:専任3件・一般1件

3月:専任1件・一般1件

4月:専任1件・一般0件

5月:専任1件・一般0件

6月:専任2件・一般0件

7月:専任2件・一般2件

8月:専任0件・一般0件

9月:専任0件・一般1件

10月:専任1件・一般2件

11月:専任1件・一般2件

12月:専任2件・一般1件

【2020年】

1月:専任2件・一般1件

2月:専任3件・一般0件

3月:専任2件・一般0件

4月:専任1件・一般2件

入社22ヶ月間で媒介獲得が0件に終わった月は、2019年8月のたった1回です。

但し、媒介0件に終わった2019年8月の前月、2019年7月を見ると専任媒介2件、一般媒介2件を獲得されている事が分かります。7月に媒介を取り過ぎて、8月のネタが無くなってしまったと言ったところでしょうか。

これだけコンスタントに媒介獲得が出来ている事は驚異的です。

九州の山本さんがお勤めの会社は社員数5名以下の少数精鋭型の不動産会社であり、会社の看板でガンガン仕入れ案件が舞い込むという事はありません。

九州の山本さんの地道な営業活動が、このような好成績を生み出したのです。

不動産営業担当者様の中には「コツコツとした地道なやり方は苦手だ。一発大きな案件を狙いに行く方が性にあっている」とおっしゃる方も多いですが、日々やるべき事をしっかりと実施し、営業成績を安定させる事も重要ではないでしょうか?

媒介の在庫が多ければ自社で買い付け出来なくとも、他の不動産会社が業付けしてくれる可能性もございます。「買いのお客様」が大勢いらっしゃっても業績の見通しを立てる事は難しいですが、売り物件を多く預かっていれば、単月の目標を立て易くなりますね。

では、次回からはコンスタントに媒介を獲得する為の具体的な営業手法に触れていきます。

POINT

・凄いぞ!九州の山本さん!


 
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