実際に20代営業担当が、月に2.5件の媒介を獲得した活動量|月に2.5件の媒介を獲得する営業活動
「売り物件の仕入れ」は、不動産売買仲介業には必要不可欠な業務です。しかし、この「仕入れ」業務をセンスや根性に頼らず論理的に考えたことがある人は多くはありませんでした。そこで、この連載では、不動産仕入れ理論の第一人者である不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんと一緒に、仕入れを「理論」として学んでいきます。
仕入れ営業の実践編について学んでいます。九州の山本さんと一緒に、目標達成するための日々の活動について知りましょう。(リビンマガジンBiz編集部)
みなさん、こんにちは。
株式会社レコの梶本幸治です。
前回のコラム「月に専任媒介1.5件、一般媒介1件獲得する為の行動目標」では、私がクライアント先の20代営業担当者様(九州の山本さん)にお願いした仕入れ営業の活動量をお示ししました。
今回のコラムでは行動目標に対しての活動量をご紹介して参ります。
個々の活動量をご紹介する前に、どれだけの媒介件数が獲得出来たかについて、先に触れておきます。
集計期間は2018年7月~2020年4月の22か月間で九州の山本さんが獲得された媒介件数は、専任媒介(専属専任を含む)が合計34件、一般媒介契約が22件で媒介総数は56件でした。
月平均は媒介獲得2.54件(内訳 専任媒介:月平均1.54件、一般媒介:月平均1.00件)となり、本コラムのタイトル通り「月に2.5件の媒介を獲得する営業活動」を達成出来ました。
では、実際の月間平均活動量を下記の通りご紹介します。
●専任媒介:月間平均1.54件(月間目標2件)
●一般媒介:月間平均1.00件(月間目標1件)
●売主訪問:月間平均9.00件(月間目標10件)
●売主電話:月間平均10.05件(月間目標15件)
●査定書作成:月間平均8.68件(月間目標15件)
●一括査定反響:月間平均8.05件(月間目標10件)
●空地空家調査:月間平均41.14件(月間目標30件)
●空地空家DM発送:月間平均27.32件(月間目標30件)
●空地空家DM反響:月間平均3.32件(月間目標3件)
●チラシ配布:月間平均1735枚(月間目標5000枚)
●チラシ反響:月間平均0.14件(月間目標1件)
●業者訪問:月間平均4.77件(月間目標10件)
●物件確認:月間平均22.82件(月間目標30件)
ご覧頂きましたように、殆どの活動量が「目標に少し届いていない」結果になっております。
元々、この目標値は「月に専任媒介2件、一般媒介1件をコンスタントに獲得する」事を目標としていましたので、活動量が「少し届いていない」結果として、媒介獲得も「少し届かない」結果になっております。
しかし、不動産営業経験ゼロだった20代の営業担当者が、入社以来コンスタントに月間2.5件の媒介を獲得で来ていることは素晴らしい事だと私は考えます。
このコラムをご覧下さっている読者の方でも、なかなか毎月2.5件の媒介を取り続けておられる方はいらっしゃらないのでは無いでしょうか?
次回のコラムからは活動内容毎に、営業活動の詳細を解説する予定にしています。
全13回のコラムをご覧頂いた後は、月に2.5件の媒介を獲得して頂けるよう一生懸命、気合を入れて解説しますので、毎週水曜日を楽しみにしておいて下さい。
…なぜ、そんなに気合が入っているかと申しますと、実はとある不動産会社社長と先日、初めてお目にかかった時に次のような言葉をかけて頂きました。
「梶本さんがリビンマガジBizで連載されているコラムを毎週楽しみにしています。梶本さんのページはプリントアウトして一冊の本のようにしているのですが、社内勉強会の教材に使わせて頂いています。いや~、お金も払わずノウハウだけ頂いちゃってごめんなさいね(笑)」
そして、実際に私のコラムをプリントアウトし、綺麗に綴ったファイルを見せて下さいました。
付箋を貼ったりアンダーラインを引いたりして、まるで教科書のようにお使い下さっている様子を拝見し、「よっしゃ!もっと役に立つコラムを書きまくろう」と今まで以上に気合が入った次第です。
と言う訳で、どうぞ来週もお付き合いください!
POINT
・目標に届かない時は、やっぱり活動量が届いていない。