自社ホームぺージで物件仕入れ(媒介受託)を行う方法とは?
「売り物件の仕入れ」は、不動産売買仲介業には必要不可欠な業務です。しかし、この「仕入れ」業務をセンスや根性に頼らず論理的に考えたことがある人は多くはありませんでした。そこで、この連載では、不動産仕入れ理論の第一人者である不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんと一緒に、仕入れを「理論」として学んでいきます。
今回からチラシや一括査定サイト以外の不動産仕入れについて集中的に学んでいきます。多様な仕入れの世界に挑戦しましょう(リビンマガジンBiz編集部)

みなさん、こんにちは。
株式会社レコの梶本幸治です。
「梶本式:売買仲介のための不動産仕入れ理論入門」では、ここまで不動産一括査定サイトの攻略法、ダイレクトメールや売り求むチラシの作成法、実施の方法を解説して参りました。
今回からは全12回の予定で「多種多様な不動産仕入れ(媒介受託)方法解説講座」と銘打ち、不動産一括査定サイト、不動産所有者向けダイレクトメール、不動産売り求むチラシ以外の仕入れ手法をご紹介致します。どうぞご期待下さい。
記念すべき(?)第一回目は、「自社ホームぺージで物件仕入れ(媒介受託)を行う方法」を取り上げます。
自社ホームページで物件仕入れ(媒介受託)を行うためには、潜在的な不動産売り主様(不動産を売ろうかなと思いだした不動産所有者様)に認めて貰えるホームページに作りこむ必要があります。
では、潜在的な不動産売り主様に認めて貰えるホームページとはどのようなサイトでしょうか?
私はこの点に関し、「コンテンツマーケティングの徹底と、テキスト本文への商圏(エリア)名の挿入」を行うべきと考えています。
こんな風に申し上げると、次のような言葉が返ってきそうですね。
「はぁ?コンテンツマーケティング?テキストの挿入?梶本の奴、難しい横文字言葉を使って賢いフリをしたいだけだろう!」と…。
はい、賢いフリをしたいだけでした。ごめんなさい(涙)。
…って、アホな事ばかり言っているわけには行かないので、詳しく解説いたします。

コンテンツマーケティングとは、誤解を恐れず一言で言いますと「お客様(潜在的な不動産売り主様)に有益なメニューをホームページに記載してファンになって貰い、問い合わせ(価格査定等)につなげる事」を言います。
具体的に申し上げますと「相続した実家を高値で売却する7つの方法」や「離婚する前に読むべき、夫婦共有不動産売却の落とし穴」といった、売り主様にとって興味のある記事を沢山掲載する事を言います。
しかし、我々不動産会社は基本的に「地域密着」で仕事をしていますので、自社の商圏以外からの方にアクセスして貰ってもあまり意味はありません。
岡山県倉敷市の不動産会社へ、名古屋市千種区の不動産査定依頼があっても困ってしまいますよね。そこで、テキスト本文への商圏(エリア)名の挿入が大切になります。
つまり、倉敷での反響が欲しければ、本文の文章中に「倉敷市」という文言を多く挿入します。
そして、タイトル(meta title)も次のように工夫します。
① (工夫前)「相続した実家を高値で売却する7つの方法」
↓
① (工夫後)「岡山県倉敷市で、相続した実家を高値で売却する7つの方法」
② (工夫前)「離婚する前に読むべき、夫婦共有不動産売却の落とし穴」
↓
② (工夫後)「倉敷市内の夫婦が離婚する前に読むべき、夫婦共有不動産売却の落とし穴」
このように工夫する事により、「実家 売却 倉敷」や「倉敷市 離婚 共有不動産査定」といったキーワードで検索される可能税が高まり、より「お金(業績)に繋がりやすいアクセス」の獲得が見込めます。
自社ホームぺージで物件仕入れ(媒介受託)を行う際は、しっかりとしたメニュー(コンテンツ)を何種類も作成し、その中にエリアの地名をふんだんに挿入してみて下さい。
POINT
・自社HPからの不動産仕入れとしてコンテンツマーケティングに取り組もう。
・コンテンツには商圏とする地域名を必ず盛り込もう。