売却相談会開催チラシ|不動産売り求むチラシ作成講座
「売り物件の仕入れ」は、不動産売買仲介業には必要不可欠な業務です。しかし、この「仕入れ」業務をセンスや根性に頼らず論理的に考えたことがある人は多くはありませんでした。そこで、この連載では、不動産仕入れ理論の第一人者である不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんと一緒に、仕入れを「理論」として学んでいきます。
不動産仕入れに役立つチラシについて学んでいます。今回は、セミナーや相談会の集客に使うチラシについて勉強しましょう。(リビンマガジンBiz編集部)
画像=写真AC
みなさん、こんにちは。
株式会社レコの梶本幸治です。
あなたの会社では、お客様向けのセミナーや相談会を開催された事はありますか?
購入希望者様向けの相談会を開催される不動産会社様はいらっしゃいますが、セミナー形式の売却相談会を開催されている不動産会社は少ないように感じます。
私のクライアント先では、東北・東海・近畿・四国・九州で、この売却相談会を実施され、充分に満足のいく仕入れ集客を達成されました。
今回のコラムでは、その相談会開催用のチラシ作成法をお伝えします。
※不動産売却相談会を開催する手順と準備に関する解説は、私が以前連載していたコラム「元不動産営業マン梶本の、結果を残す営業術」で2018年11月07日に公開した記事、「不動産売却相談会を開催する手順と準備|具体的不動産営業活動」をご参照下さい。
私のクライアント先では基本的に、下記要領にて売却相談会開催チラシを作成して頂いています。
【サイズ】 A4裏表
【紙質】 やや硬め
【媒体】 新聞折込及びポスティング
→買いのチラシにおける媒体として新聞折込は殆ど機能しませんが、売却相談会開催等、
売りのチラシ 実施媒体としてはまだまだ効果がございます。
【チラシに記載する内容】
・ キャッチコピー(例:不動産を高く売る方法プロの秘策を公開!!)
・ 相談出来る物件の例を複数列挙
(例):室内に家具等の荷物がそのままで、処分に困っておられる一建て。
(例):離婚による財産分与の為、売却を検討中の一戸建て、マンション。
(例):雑草が生え放題で、殆ど管理していない土地。
・ 開催場所(地図付き)、開催日時、参加方法・
・ 相談会の内容、プログラム
・ セミナーで説明する内容の紹介。エリア内の不動産流通に関する簡単な解説文
・ セミナー後の個別相談の案内と、事前予約への誘導文
・ FAX申し込み欄
・ セミナー参加から売却、引き渡し、残代金授受までの流れ(有償サービスと無償サービスの紹介)
・ セミナーで登壇する講師のプロフィール及び顔写真(地味目の上着・ネクタイ・白シャツ着用)
・ 電話番号を大きく記載
このようなチラシ以外にも、各市区町村が発行している「広報〇〇(市町村名)」への記事出稿による告知も有効です。
このような「広報〇〇(市町村名)」へ記事広告を出稿する場合は、「広告」というよりも「公告(市町村等が広く一般に対しある事項を伝える事)」といった体裁の文章を記載されるとより効果的です。
過去記事である「不動産売却相談会を開催する手順と準備|具体的不動産営業活動」の中でも解説いたしましたが、このような相談会は必ず、市民会館・公民館・コミュニティーホール等、公的な会館の1室を借りて開催して下さい。
間違っても「自社契約室」を会場にしないで下さい。
手間暇をかければそれだけ反響や来場も増えますから、丁寧に相談会の準備を行うようにしましょう。
POINT
・要領をよく読んでチラシを作成しよう。
・自社をセミナー会場にするのは御法度だ。