総論不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄

「売り物件の仕入れ」は、不動産売買仲介業には必要不可欠な業務です。しかし、この「仕入れ」業務をセンスや根性に頼らず論理的に考えたことがある人は多くはありませんでした。そこで、この連載では、不動産仕入れ理論の第一人者である不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんと一緒に、仕入れを「理論」として学んでいきます。

不動産仕入れに役立つチラシについて学んでいます。今回はチラシ作成にすぐ役立つ8項目を伝授します!(リビンマガジンBiz編集部)

画像=PIXABAY

みなさん、こんにちは。

株式会社レコの梶本幸治です。

前回までのコラムで、不動産売り求むチラシの基本的な考え方と、デザイン・レイアウトで気をつけるべき点を下記のようにご紹介しました。

【不動産売り求むチラシの基本的な考え方】

・親近感では無く、信頼感を抱いて頂けるチラシを作成する。

・イメージで訴えかけるのではなく、文字を多く記載し文章を読ませるチラシを作成する。

・売主様のメリットが明記されたチラシを作成する。

【デザイン・レイアウトの気をつけるべきところ】

・チラシというより「新聞」のようなデザインを心掛ける。

・訴求ポイントは「高値売却」のみと心掛ける。

・読みやすくする為、複数の書体をごちゃ混ぜにしないよう心掛ける。

・電話番号を大きく記載するよう心掛ける。

今回のコラムでは実際に、不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄を具体的にお示しする事により、反響の取れる不動産売り求むチラシをイメージして頂きます。

では、具体的に列挙して参ります。

【不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄①】

メインキャッチコピー

→「高値売却」を訴えかけるシンプルなキャッチコピーを記載しましょう。

【不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄②】

ターゲットとなる不動産所有者様像の明示

→ターゲットの売主像をチェックボックス形式で列挙し、チラシをご覧下さった売主様が「あっ!私の事だ」と感じるようなチラシにしましょう。

【不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄③】

あなたの会社が選ばれる7つの理由

→多くの不動産会社の中から、あなたの会社を選ぶメリットを「選ばれる7つの理由」としてまとめましょう。

【不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄④】

エリア内のランドマーク写真

→売り求むチラシには、一目で「このエリアを対象にしています」と売主様に分かって頂く工夫が必要です。ですからランドマークとなるようなものが入った写真や、実際の町名等を大きく記載しましょう。

【不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄⑤】

お問い合わせから成約・決済までの流れ

→売却の手続きを分かりやすく記載し、売主様の不安を取り除きましょう。又、この部分で仲介は成功報酬である旨も説明しておきましょう。

【不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄⑥】

スタッフ紹介

→物件の魅力で何とかなる「買付営業」とは異なり、仕入れに関しては「担当者の人間力」が試されます。又、エリア内で名前を売るためにも、スタッフ(エリア担当)紹介は必ず入れましょう。

【不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄⑦】

買取保証や仲介手数料半額等、金銭的なメリット

→売主様に対する様々な金銭的メリットは必ず記載しましょう。

【不動産売り求むチラシに必ず記載すべき事柄⑧】

電話番号

→前回のコラムでもご紹介した通り、電話番号は大きく記載し、必ず受付時間と定休日も記載しましょう。

これだけの内容をA4のチラシに入れようとすると、チラシというより「新聞」のようなデザインになってしまいますが、それで結構です。但し、読みやすくする為、複数の書体をごちゃ混ぜにしないよう心掛けて下さいね。

では次回は、売り求むチラシと自社ホームページとの連動について解説します。

POINT

・新聞のようなデザインとなるように、わかりやすさを心がけよう。

 
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