覚えて頂きたい事は、売る気がある売り主様でも、売る気が無い売り主様でも、どちらも最初は「売る気がなさそうな雰囲気」でやって来るという事です。
あなたが洋服を買いに行く際、店員さんから声を掛けられるのが嫌だなと思えば「私はひやかしですよ。私は服なんか買いませんよ」という顔をしませんか?しますよね?
【私は服が買いたい!思いっきり服が買いたい!今すぐ服が買いたい】なんて宣言して、洋服屋さんに行く人なんていません。売り主様も同じ心理状態だとは思いませんか?
それを「売る気は無いが、価格を知りたかった」売り主様の言葉を鵜呑みにし、追客の手を緩めるなんて不動産営業担当者失格です!いや、不動産営業どころの話ではなく、対人折衝を伴う仕事には、根本的に向いていない可能性すら感じます。
1歩譲って・・・
いや、10歩譲って・・・
いやいや、100歩くらい譲って・・・
本当に「売る気が無い」売り主様だったとしましょう。
しかし、相場2000万円程度の物件が、3億円で売れるとしたら、その売り主様も売る気になるのでは無いですか?極端な例をお示ししましたが、結局、儲かるなら売るのです。
その「売っても良いライン」が売り主様によって異なるだけです。
不動産営業担当者の仕事は、一見、売る気がなさそうな顔をしておられる売り主様から、真の売却理由を聞き出し、的確な売却提案をすることです。
もう二度と、「このお客様は追客していません。売る気は無いが、価格を知りたかったとおっしゃっていたからです」なんて恥ずかしいセリフを口にしないで下さいね。
POINT
・全ての売り主は、「売る気が無さそうな雰囲気」でやって来る。