専任媒介って本当に一般媒介よりも売れやすいの?
「売り物件の仕入れ」は、不動産売買仲介業には必要不可欠な業務です。
しかし、この「仕入れ」業務をセンスや根性に頼らず論理的に考えたことがある人は多くはありませんでした。そこで、この連載では、不動産仕入れ理論の第一人者である不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんと一緒に、仕入れを「理論」として学んでいきます。
専任媒介の効用について学びましょう。(リビンマガジンBiz編集部)
画像=PIXABAY
こんにちは。株式会社レコの梶本幸治です。
不動産業界でご活躍中のあなたに質問です。
あなたが所有されている不動産を売却する際、専任媒介で1社に任せますか、それとも一般媒介で複数社に任せますか?
あなたはいつもお客様に「売却されるなら専任の方が良いですよ」とお勧めしておられるでしょうから、当然、ご自身のご所有不動産を売却する際は、専任媒介で1社に任せますよね?
私は不動産会社の方が多く集まるセミナー等で、よくこの質問を致します。
「専任で任せる方、手を上げて下さい」と申し上げると…ぽつりぽつり、ちらほらと手が上がるだけ。
「一般で複数社に任せたい方、手を上げて下さい」と申し上げると、俯きながらも多くの手が上がります。
そして、一般媒介の方に手を上げた方にお聞きすると、「ん~。やっぱり自分の不動産を売るとなると、一般で複数社に任せたいかなぁ。業者同士で競争してくれたら高く売れそうだし…」との回答。
思わず
「素人か!」
と、突っ込みたくなりました。
しかし、「本当は一般媒介の方が売り主様の為になるんじゃないの?」と思っておられる方は、意外と多いのかも知れませんので、一般媒介のメリット・デメリットを解説しておきます。