不動産一括査定の「送客情報」を読み込む意義とは?|不動産仕入れ理論入門

「売り物件の仕入れ」は、不動産売買仲介業には必要不可欠な業務です。しかし、この「仕入れ」業務をセンスや根性に頼らず論理的に考えたことがある人は多くはありませんでした。そこで、この連載では、不動産仕入れ理論の第一人者である不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんと一緒に、仕入れを「理論」として学んでいきます。

今回は査定サイトから寄せられるお客様の情報についてです。(リビンマガジンBiz編集部)

画像=写真AC

こんにちは。株式会社レコの梶本幸治でございます。

今回は、不動産一括査定サイトからの受託を増やす方法の一つとして、「送客情報」を読み込む意義をご説明したいと思います。

ここでいう「送客情報」とは、不動産一括査定サイトから送られてくるお客様情報を指し、次のような顧客情報で構成されています。

(送客情報記載例)

案件ID

登録日時

名前

フリガナ

連絡先住所

年齢

電話番号

FAX番号

メールアドレス

ご依頼の理由

査定会社への要望

予定時期

希望連絡 曜日

希望連絡 時間帯

コメント

物件(計画地)所在地

物件種別(興味のある内容)

建物(延床)面積

土地(敷地)面積

間取り

築年

物件の現況

物件の名義

満室想定年間収入

戸数

希望売却価格

送信者数

チェック

何から申し込んだか

メモ


このような送客情報の中で、物件の広さや築年数等はどなたも注目しているでしょうが、それだけでは充分とは言えません。

その他の情報に関しても、しっかりと読み込めば、お客様の全体像が浮かび上がってきます。

例えば、ご依頼の理由が「買い換え」で、査定会社への要望に「時間がかかっても高く売りたい」と書いてあった場合、「何故、買い換えなのに現家処分に時間がかかっても良いのだろう?」と先ずは疑問に思ってください。

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