元不動産営業マン梶本の、結果を残す営業術
秋も深まり、もうすぐ冬の到来。朝晩の冷え込みにも負けない不動産会社専門コンサルタント 梶本幸治さんが、デキる不動産営業の心得、成功している不動産会社の特徴を紹介します。
今回は年明けからの繁忙期前に取り組むべき仕込みを紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)
(画像=写真AC)
早いもので今年も残り1カ月ほどで終わってしまうのですね。
平成最後の年末…感慨もひとしおです。
まぁ、忘年会の予定が入りまくっているので「感慨もひとしおです」なんて言っている暇はないかもしれませんけどね。
しかし、年明けにスタートダッシュを決めるためには感慨に浸ったり、大酒を飲んだりしている場合ではございません。今回は年内にやっておくべき集客施策をご紹介します。
以前は、年明け早々の新聞折り込み広告を段取りすることが不動産業界の年末恒例行事でした。しかし、最近では買いのお客様が動き出す時期が遅くなっており、年明け早々に大規模なチラシを実施しても効果が薄くなっているような気がします。(「買いのお客様が動き出す時期が遅くなっている」というのは、あくまでも梶本個人の感想であり、何か信頼できる統計がある訳ではありません)
では、年明けに向け、年内にはどんな準備を行なえば良いのでしょう?
私は、空き地空き家所有者へのダイレクトメールの準備をお勧めしています。
間違えて頂きたくないのは、あくまでも「ダイレクトメールの準備」であって、「ダイレクトメールの送付」ではないという点です。
我々不動産業界では年末になると、次のような会話が交わされます。
「年末年始には親戚が集まる機会も増えるから、相続した不動産の処分などが話題になることが多い。だから、年内に『求む売り物件』のDMを発送しておけば、親戚会議での俎上(そじょう)にのぼることが期待できる。年内に200通くらいダイレクトメールを送ろう!」
これ自体は間違いではないのですが…DMをご覧下さった所有者様がお電話を下さった時、未だ正月休み中で電話を取りそこなうことがネックなのです。
「仕事始めの日を留守番電話で案内すれば、その日に再度電話をくれるのじゃない?」
などと仰る不動産営業担当者が多いのですが、そんな甘いものではありません。チャンスの女神に後ろ髪はないのですから。
したがって、年内は空き地空き家の発見、所有者の調査、DMの作成、DMの封入作業を行い、「後は発送するだけ」の状態にして仕事納めを迎えて下さい。
そして、年明けの仕事始めの日、会社のスタッフみんなで初詣に行く途中、郵便局に寄ってDMを発送してはいかがでしょうか。
>>2ページ目:年始のDMを新規受託につなげる殺し文句(続き)