元不動産営業マン梶本の、結果を残す営業術
夏の終わりも息切れしない不動産会社専門コンサルタント 梶本幸治さんが、デキる不動産営業の心得、成功している不動産会社の特徴を紹介します。
前回に続きトップ営業に学ぶシリーズをお届けします。今週は、少し過激なタイトルです。(リビンマガジンBiz編集部)
(画像=ぱくたそ)
我々、不動産業は「物件を売る」お仕事と思っておられる方が多いようですが、好業績を上げている営業担当者にお話を聞くと、多くの方が「不動産業は情報産業」と仰います。
物件の「流通情報」、物件ごとの「個別情報」など、様々な情報を入手し、それら情報を取捨選択してお仕事を進めて行くわけですが、その情報の提供者、入手元、入手経路、発信源等も見極めが重要です。
では、ここで次の文章をご覧下さい。
○一括査定の反響顧客が「私が所有者です」というから一生懸命追客し、やっと売り出し価格が決まったので媒介を結ぼうと思ったら相続登記未了で、他に法定相続人が3人もいた。騙された!
○業物(先物)の元付業者から「この物件は都市ガス」と聞いて、そのつもりで買い主に紹介し買付まで取ったのに実は集中プロパンだった。買主は都市ガスを希望していたのに。嘘をつかれた!
上記の様な事で嘆いている不動産営業担当がいたら、あなたはどのように思いますか?
まぁ、「相続登記が未了」の場合でも、「実は集中プロパンだった」場合でも、案件が飛ぶような事柄ではありませんから、そもそもあまり気にする必要はないかもしれませんが、上記2つの事例には共通点があります。
それは、「自分で調べれば簡単に分かったことなのに、お客さんや業者の言うことを鵜呑みにした」という点です。
一括査定サイトから反響取得後、登記簿謄本を上げておけばスグに分かったこと。
買付を取る前に、自ら役所調査を行っておけばスグに分かったこと。
どちらも、自らの目で確認する事無く、他社の言う事を真に受けた結果ですから「騙された」や「嘘をつかれた」と嘆く前に、そこを反省すべきでしょうね。
つまり、冒頭でお示しした「見極めが重要」な事柄の中で申し上げると「情報の提供者」を見誤ったということになるでしょうか。
そこでこのような事態を防ぐ、ちょっと極端な考え方を1つご紹介しましょう。
その考え方とは…
>>2ページ目:トップ営業流、確認漏れをなくす考え方とは?(続き)
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