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営業:しかし、良いお家ですね。

売主:ありがとう。

営業:売らずに貸すって選択はないのですか?もったいないですよ。

売主:ありがとう。しかし、売る事に決めたんだ。

営業:そうですか…それにしてももったいない…。

売主:そこまで言ってくれるのは嬉しいけれど、やはり売却するよ。

営業:どんなご事情があるのですか?やはり、私はもったいないと思います。

売主:そこまで言ってくれるなら言うよ。○○○(売却理由)で売る事に決めたんだ。

営業:そうですか。おいくらで売りに出されたいとお考えですか?

売主:5,000万円でどうだろう?

営業:5,000万円はさすがに難しいかもしれません。

売主:では、4,800万円ならどうだろう?

営業:4,800万円なら可能性がありますね。では、4,800万円で売りに出しましょう。

【媒介契約締結】

売主:4,800万円で売れるかな?

営業:確約はできませんが、可能性は高いと考えます。

売主:ウチの家って相場でいうと、いくらくらいなの?

【ココでやっと査定書提示(査定価格4,500万円)】

売主:4,500万円かぁ…。なかなか厳しいね。

営業:しかし、市場も悪くないですし、私も一生懸命頑張ります。ご報告も随時行いますから。

売主:では、任せたよ。

営業:有り難うございます。ご期待に沿えるよう努力します。

まぁ、ここまでスムーズに話が進む事は少ないかもしれませんが、話の流れはご認識下さい。

査定書の提示は「媒介契約締結後」になっていますよね。しかし、この時点では売主の売却理由を把握出来ているので「終始価格の話ばかり」には、なりがたいでしょう。

売主に査定価格(相場)を認識して頂く事は非常に重要であり、査定価格の提示を行わないまま販売活動を行う事は危険ですが、くれぐれも「査定報告の冒頭で査定書を提示する」ような芸のないまねだけはやらないよう、気をつけて下さい。

■本日の格言

・営業ロープレは気分でやるな!

・まずは売却理由を聞き出すことが、全てに優先する。

・査定書を出さずに受託が善の善なり。

「元不動産営業マン梶本の、結果を残す営業術」 記事一覧はこちら

 
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