毎週水曜日配信、「元不動産営業マン梶本の、結果を残す営業術」
ビジネス誌からも注目されている不動産会社専門コンサルタント 梶本幸治さんが、デキる営業の心得、成功している不動産会社の特徴を紹介します。
不動産会社がつくるDMにはよく似た文言が並びます。よくよく調べて見ると、共通する心理がありました。(リビンマガジンBiz編集部)
(画像=写真AC)
ここ最近、私のコラム「元不動産営業マン梶本の、結果を残す営業術」では、一括査定サイトの活用術や、空地空家ダイレクトメールの反響増についてお話してきましたが、少しはお役に立っているでしょうか。
今回は、一括査定からのお客様でも空地・空家DMからのお客様でも、避けては通れない「不動産価格査定書」のお話をしたいと思います。
あなたの会社ではどのような「不動産価格査定書」を作っておられますか?
不動産価格査定書のどの部分を重要だと考えて、査定書作成を行っていますか?
成約事例の選別方法?
査定価格の正確さ?
説明文の分かりやすさ?
当然これらも大切ですが、私は「会社案内」ページの充実が重要だと考えています。
売り主様は大切な財産の処分を任せるのですから、その依頼先に選んでいただくためには「当社はこんな会社です」とアピールする必要がありますよね。
「買い」のお客様の場合は、「物件の魅力のみ」で選んでいただく事が可能です。
身も蓋もない言い方をしてしまうと、「名前も聞いた事のない不動産会社で、担当の営業マンも気に入らないけれど、物件があまりにも魅力的だからその不動産会社で契約する」というお客様は沢山いらっしゃいます。
しかし、「売り」のお客様の場合はいかがでしょう?
その不動産会社が信頼できる不動産会社であるか否かが、不動産会社選びの大きな判断材料になる筈です。
あなたが今、全国的に名前の通った不動産会社にお勤めで、お勤め先のネームバリューで売却の依頼が獲得できるなら、査定書の作成方法など細かいことは考えなくても良いかもしれません。
いい加減な、やっつけ仕事の査定書でも受託できる可能性は高いでしょうから。
事実、大手の営業マンほどいい加減で、手抜きで、分かりにくい査定書を作りがちです(私、梶本の経験にもとづく個人的な感想です)。
しかし、あなたが地域密着型で少数精鋭の不動産会社にお勤めなら、残念ながら会社のネームバリューだけで売却の受託をすることは難しいと思います。
そこで、査定書の最初のページに次のような「会社案内」をたっぷりと掲載される事をおすすめします。
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