毎週水曜日配信、「元不動産営業マン梶本の、結果を残す営業術」
業界歴21年、不動産会社専門コンサルタント 梶本幸治さんが、デキる営業の心得、成功している不動産会社の特徴を紹介します。
今回は、一般媒介契約締結後に、営業社員がとるべき行動をご紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)
(画像=写真AC)
不動産営業において、専任以上での媒介受託を目指しながらも、残念ながら複数社相受けの一般媒介になってしまう事がしばしばあります。特に一括査定サイトからの問い合わせは、一般媒介になってしまうことが多いと言われています。
突然ですが、ここで問題です。
もしも一般媒介になってしまった場合、最初にするべきことを次から選んで下さい。
①既存の買主様に紹介する。
②ポータルサイト等、インターネットに物件登録をする。
③レインズに登録する。
④チラシを作成し、新聞折り込みの準備をする。
⑤チラシとお手紙を作成し、物件近隣へご紹介に回る。
どれだと思われますか?
答えは、③の「レインズに登録する」です。
特に複数社相受けの一般媒介では、1分1秒を争ってレインズへ登録して下さい。
せっかく受託したのだから、まずは両手成約を目指したいというお気持ちは分かります。しかし、一般媒介の場合はとにかく「片手確保」が大切です。
一般相受け業者に先んじてレインズ登録することにより、多数の不動産会社から資料請求(もしくは資料ダウンロード)してもらい、あなたの会社を通じて案内等、商談が入るように手配して下さい。
ちなみに上記の設問、①~⑤であれば、④の「チラシを作成し、新聞折り込みの準備をする」が最も優先順位の低い営業活動です。現在は、紙媒体では買い反響を取りにくい状況です。それに加えて、あなたが次の週末に新聞折り込みを準備したとしても、他の相受け業者がそれまでに買付を入れれば、当然この新聞折り込み広告は無駄になってしまいます。
そもそも一般媒介の物件に対し、多くの予算を割くべきでありません。
一般媒介で受託した物件は、受託直後に必要最小限度の営業活動を行なえば充分です。もし「この売主様の為に一生懸命頑張りたい!」と思われるのならば、専任以上の媒介に契約しなおした上で頑張ってください。
本日の格言
・一般媒介では両手成約こだわらず、すぐレインズに登録するべし!