計画説明を聞いてしまったらマンション建築の役所手続きが進むと思っているんだろうな、説明会開いても来ないし計画説明資料を渡そうとしても拒否されるしじゃあどうしようかと思っていた矢先、「説明聞きます」というご連絡を近隣住民の代表の方からいただきました。
あれ、でも待てよコレ?会合の趣旨は『事業者の「説明会」ではない住民主催の計画ヒアリングの集会』であり、そこに来てほしいとのこと。
うむ、なるほど。乗るか?どうする?
接点をこちらサイドから消すのは良くないなと思い、お呼ばれすることにしました。
そして当日。
証拠を残したかったのでしょうか「これは事業者の計画説明会ではない」という看板を掲げられ写真やビデオをバシバシ撮られました。計画内容の説明をちょっとでもしようとすると「そんなもの認めない」のオンパレードで我々事業者は罵倒されチンピラ呼ばわり。
吊し上げですか。まあ覚悟はしてましたけどね。
このままでは平行線。行政を仲介者とした「あっせん調停」に持ち込むしかない。あっせん調停は複数回事業者と近隣住民が役所に行って開催されるものなので数か月期間がかかる。事業スケジュールが遅れてしまうが膠着状態を打破するためには仕方がないでしょう。
そしてあっせん調停開始。
あくまで近隣住民の皆さんは「マンションなんか絶対建てさせない!」という主張。調停の場でも何度話しても平行線。折り合い点見つけましょうよと問いかけても聞く耳を持たない。これでは話合いの場を持った意味がない。事業者としては、日影の当たる時間に応じた近隣対策補償費だって予算建てしているのに。
近隣住民のリーダー格の人は声がデカイ。気の弱い他の住民の皆さんはこの人達に逆らうのが怖い様子ですね。ある意味かわいそう。「マンションなんて絶対建てさせない」というのは本当に近隣住民皆さんの総意なのでしょうか?
あっせん調停繰り返すこと数回。・・・なぜか事前に近隣住民側に事業者の情報が漏れる。
ああなるほど、調べると行政の担当窓口、建築局指導課の責任者は市民局上がりの人。市民の側に立つという建前があるにせよ事業者側に冷たすぎる対応なのはそういうことなのか。折り合い点を模索するのではなく、一方的に住民側の意向を全て受け入れて事業者側が譲歩しろって言っても採算合わない事業にはできません。
いわゆる「補償」はするつもりもあるし、計画建物の高さを低くするなどの譲歩案も提示しているのに「住民側の言う通りにしろ」の一点張り。
そういうことなら・・・
次回Vol.4最終回へ続く。