こんにちは。不動産相続ナビゲーターⓇの皆藤一郎です。手残り金額が増えた売却についてのお話の続きをします。
前編のお話はこちら↓
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不動産の買取り自体を否定するわけではありませんが、売る側の事情により使い分けるべきです。至急現金化が必要とか売却することを他人に知られたくない、もしくは一般には売りづらいなどの理由がある際は役に立ちます。今回の相談者は急いでいる訳でもお金に困っている訳でもなかったので、先に費用をかけて綺麗にリニューアルしてから売却するということを提案しました。
デザイナーと打合せし間取りプランを練り、工事見積りをとって費用概算を算出し先にかかる費用と売却予想価格を提示しました。暗く狭かったDKにもふんだんに明かりが差すようプラン変更し、システムキッチン、ユニットバス、洗面化粧台といった水回り設備も最新のものを取り入れ、もちろん室内にあった大型のガス湯沸かし器も配管を切り替え外に出すというデザイナーズリフォームです。
持ち主である奥様からも相談者である息子さんからも提案を評価していただき「デザイナーズリフォームをしてから高く売る」ということで話がまとまりプロジェクトがスタートしました。管理組合への必要な手続きを経て工事着工。フルスケルトンにしてからの新設工事で建具も特注のものを使用したりと結構手間のかかる工事だったので40㎡台の部屋にしては工期がちょっとかかりました。
工事が完了して相談者である息子さんがご家族を連れて内見、施主検査に見えられたのですがそのあまりの変貌ぶりに驚嘆されていました。自分が設計したわけではないですが、部屋の採寸から現況図面起こしは私がやり(間取り用紙に手書きです!あとでちゃんとプロのチェックを受けています)ベースプランの発案などもしたのでお客様が喜ばれる様子を見ると嬉しかったですね。
プレセールス、モデルルームオープンと順次こなしていき、当初相談から売却、新所有者への引渡しまでそれなりに時間と手間はかかりましたが、無事にミッションを完了することができました。そこまでやって仕事完結です。
肝心の結果としては、デザイナーズリフォームに約450万円かかりましたがマーケット価格プラスアルファで売却することができ、弊社仲介手数料などその他経費を差し引いても買取り業者さんに売った場合からプラス600万円手残り金額が増えることになりました。600万円て小さくないですよ。
不動産の売買取扱い規模としては大きいものではなかったため、手間とかけた時間から見た弊社の手数料売上は比較して高いものではありませんでしたが、不動産仲介業というよりコンサルタントとしての立場からこういう仕事は大好きです。現場が好きですしやりがいがありますね。