不動産投資は手軽に始められますが、誰もが確実に儲けられる訳ではありません。投資を成功させるためには、以下の点を念頭に置くことが大切です。
1.面積の広い物件に投資する
世の中の大半の人は狭い家より広い家を好みます。したがって潜在需要の強さを考えれば、可能な限り広い物件を選ぶべきです。30㎡のコンパクトマンションを3戸所有するより、100㎡の高級マンション1戸へ投資する方が安定的に収益を確保できる可能性が高いでしょう。
コンパクトマンションは転居機会の多い単身者が居住するため、不稼働期間が長くなるリスクもあります。
2.高級物件に投資する
言うまでもなく壁が薄い安普請のアパートよりも重厚な造りの高級マンションの方が好まれます。古いアパートを安く買った後に付加価値を高めて貸し出す戦略を明確に描けている場合は別ですが、一般的には高級物件に投資する方が安定的に利益を得られます。
3000万円の自己資金でコンパクトマンションを買うより、3000万円を頭金にして7000万円のローンを組んで1億円の物件に投資する方が儲かる確率を高められます。
高級物件は立地条件にも恵まれているため、多少古くなっても借り手が途絶えるリスクが小さい点も魅力です。
3.定期借家契約にする
賃借人が契約期限とともに退去することを前提にした定期借家契約の賃料は、賃借人が長期間にわたり居住し続けることを想定した普通借家契約よりも安くなります。このため普通借家契約の方が多くの賃料収入を得られるように思われがちですが、必ずしもそうではありません。
普通借家契約の場合、契約更新時に賃借人が同意しなければ賃料を引き上げられません。賃借人は従来の賃料を支払い続ければ自動的に契約を更新できます(これを法定更新といいます)。相場が下落しているときも現在の賃借人との更新契約が優先されるため、より高い賃料で貸すことができる賃借人を幅広く探すことができないデメリットがあります。
不動産投資の鉄則は、誰もが住みたいと思う物件を購入することです。企画力に自信がある人を除き「安物買いの銭失い」が当てはまると考えるべきです。