普段耳にしている国道や県道、市道など道路によって違う表記。日常生活ではあまり関係無いかもしれませんが不動産を購入する際には知っておかないと土地選びで失敗することがあります。購入前にそれぞれの違いを学びましょう。
国道・県道・市道
国道、県道、市道はそれぞれ管轄が違いそれぞれに特徴があります。まずは国道です。国道は日本橋を起点とする国道1号線など東海道をはじめとする旧五街道を中心に国が管轄する道路のことです。細かい規定がありますが、簡単にまとめると各地方の都道府県庁所在地や主要都市を結ぶ大きな道路が国道に指定されていることが多いです。それだけ国民の生活にとって重要な道路だということです。中には自動車専用の高速自動車国道と呼ばれるものもあります。県道は都であれば都道、府であれば府道、道であれば道道と呼ばれ、各都道府県の管轄になります。県道は重要な国道と国道を結ぶ道路や国道から鉄道の駅や大きな港や漁港までをつなぐ道路が指定されていることが多いです。地域と地域を結ぶ大切な道路です。市道は市町村道とも呼ばれ、その市町村の中で集落と集落を結んだり生活に欠かせない道路です。市町村の中で国道や県道などとつなぐ重要な道路は幹線市町村道、集落間の生活道路は一般市町村道と市町村道の中でもランク分けがあります。これらは国や地方自治体が管理している公共の道路なので公道という種類になります。
私道
私道とは国や地方自治体が管理している公道以外の道路のことをいいます。公共性のある道路でも土地の持ち主が家までの道を造ったり、新たに造成された住宅街の生活道路などが私道に挙げられます。管理はその道路の所有者が行います。所有者は個人や団体など様々です。
面している道路で変わる不動産価格
不動産価格は面している道路の種類によっても大きく変わります。そのため国道、県道、市道、私道の違いは不動産と切っても切れない関係なのです。不動産価格は国道などの大きな公道に面している方が路線価と呼ばれる一坪当たりの土地の値段は高くなります。特に国道沿いは高く評価してもらえます。一方私道に面していた場合は不動産価値が公道に
比べ下がってしまいます。さらに私道でも車が通れない私道は大幅に価値が下がってしまいます。住宅のために土地を購入する際には土地の前の道路をチェックしましょう。
道路の確認方法
道路の種類は市販されている住宅地図などを使って自分で確認することも出来ますが間違いの無いように調べたい場合は役所の建築指導課へ問い合わせることで教えてくれます。土地を購入する前に確認して思わぬところで損をしないよう失敗しない不動産購入をしましょう。