こんにちは!
【現場主義の不動産運営コンサルタント】の伊藤隆晴です。
今回は「格言、名言から考える不動産取引」シリーズです
『百里を行く者は九十を半ばとす』
(戦国策)
意味としては、
何事も終わりのほうほど困難であるから、九分どおりまで来てやっと半分と心得、最後まで気をゆるめるな、という戒めの言葉。
(小学館 デジタル大辞泉より)
です。
不動産の契約は昔から最後まで気を抜くなということを言われています。
ほんとに最後の最後で、ご破算ということがありますよね。
最後まで分からないというのは不動産の契約に限らず、世の中にはよくあることです。
子供の運動会の見学に行くと、一番盛り上がる競技はリレー競技ですが、ぶっちぎりのトップの赤チームが、アンカーにバトンを渡しそびれて落としたり、慌てて足がもつれて転んでしまったりして、青や黄色チームに抜かれて3位以下になってしまう!なんて光景は毎年のように見ることができます。教育的にも最後まであきらめるなとか、最後までしっかり落ち着いてやれ、といったことを体験できる良い機会になっているかも知れません。
話を不動産に戻します。
賃貸でも売買の仲介でもたびたび悲劇?は繰り返されています。
「銀行の決済が下りなかったので」なんて理由も多いですが、
その多くは、終盤になってから
「いや、それは聞いていないよ!」
「そんなハズではなかったのに」
などという言葉が出てくるのです。
設備が思っていたものと違う、支払い条件が違う、引き渡し日が違う・・・
結局のところ、詰めの甘さということになります。
気になるところを一つ一つ確認していたり、連絡を密にしたりということで防げたケースは多々あると思います。
窓口が複数で仲介者Aさんには言ったのに仲介者Bさんと話していた相手の買い手には伝わっていない、なんてこともあります。
仲介業者の甘さ、責任といえばそうなのですが、契約当事者になったら、気になることは、リスト化して、一つ一つ確認していったほうがよいと思います。
業者さんはプロだから大丈夫なんて思ってはいけません。
・・・と自分の首を絞めてます(-_-;)