数年前に借りた投資用のマンション、アパートローン。今の金利ならもう少し低くならないだろうか?もし金利が下がるならそのまま保有したほうがよいかもしれない。そうお考えの皆様へ、金利引き下げの交渉の手順をご紹介します。もし金利を下げることができるならば、手取り収入は増加します。これは今だからこそできる手段といえます。
■まずは借りていない他の金融機関と交渉する
借りているローンが変動金利の場合には、ここ数年で金利も低下しています。そのため、金利低下の恩恵を受けていることでしょう。一方、固定金利で借りている場合には、ここ数年の金利低下の恩恵を受けていないことになります。
そこで、利用している金利が高いとお思いの方は、まずは今借りていない他の金融機関に相談してみましょう。その際に、現状借りるならば金利がどのくらいになりそうか、メリットがあるのかどうか、ある程度条件を調べてうえで相談に行くことです。
もし相談にのってもらえそうであれば、具体的にどのような金利になりそうか、条件はどうか聞いておきましょう。その数字をもとに、今度は現在借りている金融機関に相談を持ち掛けてみましょう。
「〇〇銀行では、借り換えで〇%ぐらいまで金利を下げてもよい、と話が来ています。とはいえ、現在、御行で借りていますので、今後もお付き合いは継続したいと考えています。そこで、〇〇銀行のような金利に引き下げることは可能でしょうか?」
このように現在借りている金融機関に最終的に相談を行い、金利引き下げを交渉するのです。このように行えば、現在借りている金融機関も他行に顧
客を奪われたくないという気持ちにかられ、金利交渉に応じてくれる可能性があります。
ただし、全金融機関がこうした姿勢というわけではありません。そのため、まずは金利が下がりそうか、借り換えが可能そうか感触を探ったうえで交渉を進めていく、そして現状の金融機関での金利引き下げが難しければ他行の借り換えも検討する姿勢が良いでしょう。
■その後の付き合いがどうなるかも考えておく
この際に、なんでも借り換えればよいというわけではありません。その後も不動産投資でお世話になる可能性が高い金融機関であれば、他行で借り換えを行うことは避けたほうがよいかもしれません。その後の取引に支障が出る恐れがあるためです。
その場合には、売却も検討してみましょう。金利負担が重いとお感じであれば、売却しローンの残債を減らすこともメリットになりえます。そして、新たな投資物件を模索し、条件のよい投資を目指すことも考えてみるとよいかもしれません。