不動産投資でもっとも重要な収益源となるのが家賃。もちろん、再開発などで価格上昇を狙った不動産投資を行うこともできますが、どの場所で行うにしても家賃が入ってこなければ意味がありません。
こうした家賃が入ってこないケースを失敗例と考えた場合、どのような失敗例があり得るのでしょうか。今回はクレームという観点から、失敗例を追っていきたいと思います。
■クレームがないことが長期入居につながる
大家さんにとって、最も望ましいのは長期的に家賃収入が継続して入ってくることです。長期的に家賃収入が入ってくることは、余分な費用がかからないことも意味します。例えば、短期で退去された場合には、毎回リフォーム費用がかかることになります。こうしたリフォーム費用や次の入居者を募集する際にかかるコストは馬鹿にできません。場合によっては家賃の数カ月分かかるといったこともあるからです。
そのため、継続的に入居されるような努力をする必要があります。その一つが「クレームをなくすこと」です。クレームをなくすことで、長く入居してもらえる可能性があるのです。
■クレームが起きないための対応方法とは?
クレームは、設備の不具合などから発生します。例えばクロスが汚れている、水漏れがする、隣の部屋がうるさい…。特に汚れや設備の不具合は、リフォーム時にしっかり行っていれば問題はないのですが、安く済ませようとリフォーム代をけちったりすることで生じる可能性があります。
こうしたクレームは大家さんにではなく管理会社へ連絡がいきます。管理会社としてはこうしたクレームの対応を行うのが仕事ではあるものの、あまりに多いと次の入居者の時に断られることもあるかもしれません。管理会社、入居者双方とうまく行っていくことが家賃収入を継続して得るポイントでもあると思います。そのため、こうしたリフォームはしっかり行い、魅力ある物件に仕上げたほうがよいでしょう。
この他、事前審査を入念に行うことも忘れずに。家賃滞納や近隣とトラブルを起こすケースは、審査をゆるくした場合に起こりがちです。オーナーもしっかりと見定める必要があります。
そして、クレームが起きた場合には、すぐに対応することです。一般的には管理会社を通して行いますが、あまりにもたもたしていると、それが理由で退去される恐れがあります。早く行動する。これもクレームをなくす最善の方法といえます。