おはようございます。私は、ファイナンシャルプランナーの磯脇賢二です。
今日も、「農泊」について、特に古民家を活用して、農泊で成功した事例を
中心に話をしたいと思います。
以前のブログでも紹介した通り、「農泊」とは都市の人々が、農家の生活を体験し、
その土地の生きる知恵を学び、楽しさを伝えるために、農村の人々との交流を
主体とした宿泊のことで、「農家民泊」「農村民泊」などとも呼ばれています。
欧米ではすでにグリーンツーリズムやアグリツーリズムという形で、農業体験を
目的とした旅行が親しまれています。
古民家を活用するのはなぜか。改めて考えてみます。
全国にある古民家はその土地の歴史・伝統や文化の象徴です。
その地域の魅力の一つと言われています。国においても
国においても、平成25年10月に示された国家戦略特区における規制改革等の
検討方針においても、全国規模で歴史的建築物の活用を推進し、地域の活性化や
国際観光の振興を目標とした検討を各省庁で横断的に行うことが示されている。
東京オリンピック開催に伴い、訪日外国人の増加が予想されています。
宿泊施設として古民家の活用が検討されている。
古民家の活用は、居住者や来訪者の増加に寄与し、観光産業への波及効果が期待されています。
訪問外国人が日本訪問で何を期待するのか。平成25年に日本政策投資銀行が行ったアンケート
によれば、テーマパークやショッピングモールへ、都市の訪問以上に日本的な街並み、
日本の原風景をみたいという思いが強いという結果が出た。
古民家を生かした地域再生 日本政策投資銀行今後、古民家などの空き家を再生することは、現在、人口減少は少子高齢化が著しく進んでいる
地方において地域への定住の促進や魅力の発信につながっていくといえる。
たゆまない努力が必要だが成功している例もある。
以下に記載します。
【空き家の活用事例1】
古民家を改修し、会員制農家民宿としている事例
茨城県常陸太田市(旧里美村) 里美ツーリズム探求会(任意団体)
【概要】
運営主体:里美ツーリズム探求会(任意団体)
物件名称:荒蒔邸
営業方法:会員制農家民宿(簡易宿所)
食事提供は基本的に無(希望があれば提供)
その他オプションの活動メニューも豊富
営業開始:平成14年6月
会費:年間1万円宿泊費一泊2千円
会員数:38組(20組以上がリピーター)(平成18年4月現在)
開業資金:4、167千円(自己資金2、167千円、行政補助2、000千円)
【利用者】
会員登録者(4名から利用可能)
メリット
・会員制とすることで、利用者が
特定でき、周辺住民が理解
・リピーターが多くなり、地元との
交流が促進し、周辺の観光地
へもここを拠点に訪問
・将来は定住化の可能性あり
課題
1.家再生基金(仮称)の創設
古民家での農家民宿利用者から、一定額を徴
収し、①古民家民宿の修復や②古民家民宿の新
規開業の際に補助できるような仕組みづくりはで
きないか。(ふるさと寄付金控除の活用も検討)
2.平日利用の促進
3.複数古民家のネットワーク化