おはようございます。私は、ファイナンシャルプランナーの磯脇賢二です。
今日も、「農泊」について話をしたいと思います。
以前のブログでも紹介した通り、「農泊」とは都市の人々が、農家の生活を体験し、その土地の生きる知恵を学び、楽しさを伝えるために、農村の人々との交流を主体とした宿泊のことで、「農家民泊」「農村民泊」などとも呼ばれています。欧米ではすでにグリーンツーリズムやアグリツーリズムという形で、農業体験を目的とした旅行が親しまれています。、「農泊」、遠い親戚が来たような素朴な受入れが、全国でも大きな注目を集め、大変人気があり、これからの日本におけるグリーン・ツーリズムの中心となることが期待されています。「農泊」を政府は、国を挙げて支援をしています。しかし問題点はないのでしょうか。今日はそのことについて述べたいと思います。
海外のグリーンツーリズム成功事例で言えばイタリアのトスカーナでは1兆円規模の産業に成長してると聞きます。トスカーナもはじめは何もなかった田舎だったと言いますから、どこの田舎にも可能性は残されているんじゃないかと思います。
グリーンツーリズム自体が欧米で広まった慣習ですから、日本で広める上では文化的にも々異なるので課題は出てきます。
典型的な課題のひとつめは、日本には欧米のような連続して5週間休暇をとるというバカンスという長期休暇制度がない点です。定年退職した後、夫婦でゆっくりと田舎で滞在するのがやっとではないでしょうか。長期休暇をとれる素地がない点かと思います。日本だと連休を活用してなんとか2週がやっとではないでしょうか。日本ならではの短期型滞在から始めるのがいいのではと思います。
田舎の農家や漁師さんならではの、いろりを囲んだ空間で火を見てお酒をのみながら時間を過ごすというのもひとつの醍醐味です。都会にはない、お洒落で憧れる空間を求めている方も多いと思います。
宿泊施設ひとつとっても、民宿に改造しているところもあります。しかし、民家を開放してるというだけで、住人と宿泊者の部屋の境目はふすま一枚、というようにプライバシーが確保できないようなつくりのものがまだ中心である。これでは泊まってもなかなか落ち着かない。宿泊を受け入れる方もひやひやでしょう。
今回は、問題点を論じました。しかし、人間乗り越えられないものはないと思います。地域創生に「農泊」は欠かせません。地元の方々や地方公共団体の皆さんが話し合いを重ねながら修正していけばいいのかなと思えてなりません。