みなさま、こんにちは。
カピバラ好き行政書士の石井くるみです(*^^*)
本日は、近年ものすごい勢いで増えている「空き家」についてお話ししたいと思います。
最近、空き家問題を取りあげた報道を目にする機会が多くなりました。
盛大に繁茂したツタにすっぽりと覆われて、建物が見えなくなってしまった空き家。
老朽化した屋根や壁が、今にも崩落しそうな空き家。
何者かの不法投棄により、敷地にゴミが溢れかえる空き家・・・・。
「空き家対策特別措置法」の成立・施行以来、固定資産税の増税や行政代執行法なども話題を呼び、空き家問題は社会的課題の一つとして世間に浸透したように思います。
「画像引用元:http://www.city.hamada.shimane.jp/」
【空き家の急増!今後20年で約2,6倍に】
平成25年度(2013年)の総務省の統計では、日本全国の空き家は820万戸
総住宅に占める空き家の割合は13,5%
昭和53年(1978年)にはわずか2,5%だった空き家は年々増加しています。
「空き家820万戸」「7件に1戸の割合」と言われても、いまいちピンと来ない方もいるかと思います。
特に、都心に住んでいる方は「どこに行っても人が多くて混雑しているし、家賃は高いし・・・・」と思いますよね。
(私も東京在住なので、まさにそう感じます)
ところが、よくよく意識しながら住宅街を歩くと、空室の目立つ古いアパート、人の気配を感じない荒廃した家屋は結構存在するものです。
年に数回、県外の実家に帰省しますが、駅前の商店街はすっかりシャッター街と化し、人の姿を見かけません。
昼間なのに辺りはひっそりとして、裏寂しい雰囲気。
雑草が腰丈まで成長して、管理がされていないような家があちこちに。
少子高齢化と共ににじわじわと増えて来た「空き家」
恐ろしいことに、今後、「空き家」の増加はさらに加速していくと考えられています。
(株式会社野村総合研究所による予測値)
株式会社野村総合研究所の予測では、今後、新設住宅着工戸数は減少を上回るスピードで世帯数の減少が見込まれるため、既存住宅の除却や、住宅用途以外への有効活用が進まなければ、平成45(2033年)までに「空き家」は約2,150万戸、空き家率は30.2%に上昇するとされてます。
グラフからも見て取れるように「空き家」の折れ線グラフは、平成25年(2013年)を境に大きく角度を変え、ぐんぐん上昇。
「空き家数、空き家率の予測数字は、いずれも平成25年(2013年)の2倍以上。
それにより、住環境の悪化や行政コストの増大など、さまざまな問題が生じる可能性があり、それは、私たちの生活にも大きな影響を及ぼすことになると考えられます。
次のコラムでは、「なぜ、日本ではこんなにも『空き家』が増えているのか?」という疑問について書いていきたいと思います(‘◇’)ゞ