住宅やビルといった不動産は、通常入居者がおり生活したり、商売したりすることが一般的です。ただ様々な事情により入居者がいない物件が存在し、それらの物件を「空き家」と呼びます。
不動産オーナーとしては、家賃収入のために早急に入居者を探したいところですが、物件の立地等によってはなかなか入居者が見つからないこともあるでしょう。
空き家になるとどんな問題が発生するのかを考えてみます。
問題1「家賃収入が入らない」
空き家の最も大きな問題と言えます。不動産は所有しているだけで固定資産税というコストがかかるほか、時間経過による建物老朽化を防ぐための修繕など、都度コストが発生します。
家賃収入が無ければそれらコストを支払った分、赤字となってしまいます。オーナーとしては極力空き家期間を短くすることに尽力することとなります。
問題2「トラブルが発生しやすくなる」
人が住んでいない、出入りしていない空き家はトラブル発生の確率が高くなります。人がいないということは防犯能力も低くなり、放火による火災やいたずらが起きやすくなるでしょう。また住むところに困った人が住みつく可能性もあります。
不動産は人が出入りしなければ、何かと問題が発生しやすくなると考えられます。
問題3「保険に入りにくくなる」
不動産は火災や台風、水災など万一の事故が発生したときのために火災保険に加入することが一般的です。しかし前述のとおり空き家物件にはトラブルが発生しやすくなることもあり、保険会社は空き家の火災保険を引き受けしないケースが増えています。引き受けできたとしても盗難やいたずらは保険対象外といった条件が付くこともあります。
また空き家になった事実を保険会社に通知していないと、万一事故が起こった際も保険金が支払われない可能性もあります。
このように様々な不動産の空き家問題が存在します。オーナーとしては極力空き家になることを防ぐため、入居者の獲得に力を入れる必要があると考えられます。