ここ1年間、多くの不動産投資家さんの税金相談、物件購入相談、売却相談を受けて思うことですが・・・・
昨年よりも不動産投資家さんの幅が拡がってきたように感じます。
サラリーマン大家さんの中でも幅が拡がってきたように感じます。
今現在、不動産投資は隆盛を極めています。物件価格は上昇の一途。
円安によって外国人は買いにくるわ。相続税対策で買いに入るわ。サラリーマンさんは買い進めるわ。
そんでもって信金、地銀を中心とする金融機関はマイナス金利の影響もあり、低金利で
バリバリ購入資金を貸し付けています。
このような理由だけで不動産投資は活況を呈しているのでしょうか?
外国人が買う理由は円安だったり、日本の物件利回りが欧米よりも高いということもあるでしょう。
相続税対策も一段落したら今の買い気運は落ち着くと思います。
しかし、サラリーマン大家さんの不動産投資機運は高まる一方のような気がしています。
所得税・社会保険料の増大に併せて景気の不安定さが不動産投資に足を向かせるキーポイントなのは、
昨年来と変わらないけれども。
投資というからにはリスクはつきもの。
じゃ株式投資?FX?
これらの投資を成功させるには多くの学習の時間と経験が必要です。また一瞬の判断が明暗を分ける残酷な側面があります。
その点、熟慮に熟慮を重ねての投資判断が可能で、ある程度の学習によって成功が可能な不動産投資はサラリーマンに向いていると思います。
不動産投資に長年かかわってきた私としては、アベノミクス以来の今回の不動産投資熱はサラリーマンさんにとっての一過性のブームだろうと
たかをくくっていた部分がありました。
しかし・・・・です。
ここ最近の当事務所に相談に足を運んでくる方の傾向をみると・・・
今まで投資に見向きもしなかったサラリーマンさんが不動産投資に足を踏み入れている。
興味を持ち出していると強く感じるのです。
それも今までにない高属性のサラリーマンさんが不動産投資に興味を持ち出してます。
それもリアルな理由から。。。
「次男が大学に行くので」とか「老後資金のために」とか不動産投資を始めようする動機が非常にリアルなんです。
次男が大学に行くので、今まで老後資金として貯蓄してきた分を取り崩し、
これから不動産投資で稼ぐ分を老後資金としてプールしてゆく。
かつ、退職後もストックを取り崩すのではなく、フロー所得という位置づけで常にお金が流れていく環境を
作っていくという。ストックはいざというときのためにストックしておく。
不労所得という側面よりもフロー所得という側面に注目するということですね。
不動産投資が一般の投資のなかでもかなりポピュラーな位置づけに変化してきている
そんなことを感じさせる1年でした。