「築40年の木造住宅」と字面だけを見ると、正直、古い家という印象はぬぐいきれませんね。

一般的に築20年以上経った木造住宅を査定する場合、土地のみの価値でみるのがほとんどです。

築年数の経った物件を売るのには、築浅物件を売るのとは別の観点での工夫が必要です。

 

ここでは、「中古住宅」VS「古家付きの土地」

どちらで売るほうがお得?そんな疑問にお答えします。

■中古住宅として売るメリットとは

 

中古住宅として売り出す場合のメリットとしては、まずは、解体費用の負担について考慮する必要がないことがあげられます。

古家付きの土地の場合、解体費用を売主が負担するよう交渉されることも覚悟しなければなりません。

解体費用は地域、解体業者によってかなりばらつきがありますが、木造住宅30坪台で100万円前後の出費は必要です。

これがないのは随分助かりますね。

 

また、その家で暮らすことを前提に売り出すわけですから、これまでに住宅のメンテナンスという意味だけではなく、安全・安心、住み心地を意識したリフォームを施されてきた場合は、その点を強みとできます。

特に新耐震基準に合わせた耐震補強をしているのであれば、していない住宅に比べればアピールポイントは高いでしょう。

 

 

■古家付きの土地として売るメリットとは

 

近年、中古住宅を安く購入して、自分たち仕様にリフォームやリノベーションをするひとたちが増えています。

安く購入した分、リフォームやリノベーションにお金をかけられるというわけです。

古家付きの土地で売り出せば、「更地にして新築住宅を建てる派」と「リフォーム・リノベーション派」の両方をターゲットにできます。

 

 

■お得なのはどっち?

 

「中古住宅」と「古家付きの土地」どちらにするのが得なのか?

これは建物の状態、周辺環境などに大きく影響されるものですから、ここでどちらかをはっきりと言い切ることはできません。

そこでお勧めしたいのは「中古住宅」と「古家付きの土地」の両方の広告を出す方法です。

それで市場の反応をみてから、その後の売却戦略をつめていきます。

 

 

■まとめ

 

不動産売却の成否は、物件の状態もさることながら、仲介業者の実力で決まるといっても過言ではありません。

「中古住宅」と「古家付きの土地」のどちらかを考える前に、まずは信頼できる腕のいい仲介業者を見つけ出すことが最重要課題といえるでしょう。

 
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