「新築が完成するまでに売れればいいや」。
そう思っていたはずなのに、マンションがなかなか売れないと焦ってしまいますよね。
完成・引渡までに売却できず、住宅ローンを二重に支払うことになるケースも。
そこで今回は、売却前に考えておくべきスケジュールの立て方をご紹介します。
■売却スケジュールの立て方
住宅の売り出しから売却成立までの期間は、半年程度かかると考えましょう。
運よく購入希望者がすぐに見つかっても、手続きや住宅ローンの実行を考えると、その程度の期間は必要になります。
どうしてもそれより早く売りたい事情があれば、「業者買取」を利用しましょう。
不動産会社に直接物件を売る方法で、数日から1週間程度で物件が現金化できます。
通常の仲介売却は、「査定比較」「業者選び」「媒介契約の締結」「売却活動」「内覧」「買付証明」「買主との交渉」「売買契約締結」「決済・引渡し」という流れで進みます。
複数の業者に一度に査定が依頼できる「一括査定サイト」を活用し、時間を節約しましょう。
業者を選んで媒介契約(売却活動をまかせる契約)を締結するまで、1か月程度かかります。
売買契約締結から決済・引渡しまでの期間が、およそ1か月半です。
売却期間を決めるのは、当初の販売価格と内覧の対応、価格交渉の進み具合。
あまり高値をつけるとなかなか売れず、結果的に大幅な値引きが必要になります。
売却希望日の2か月ほど前までに売れるよう、価格をつけましょう。
価格は周辺のライバル物件もリサーチしたうえで、慎重に決めます。
不動産会社の担当者に希望売却日を伝えたうえで、アドバイスも参考にしてください。
内覧前には、整理整頓や清掃などの準備をしっかりと行います。
価格交渉に対する値引きのラインも、事前に担当者と話し合っておきます。
売却成立までの期間に余裕があれば、ある程度強気の価格設定も可能です。
■まとめ
新築が完成間近になると、焦って大幅な値引きに応じることになります。
できればいったん賃貸に住むことも視野に入れ、売却を進めましょう。
事前に売却スケジュールを組んでボーダーラインを決めておけば、直前になって慌てません。