時代が変わりご近所付き合いが少なくなったと言われていますが、まだまだトラブルの例は絶えません。

 

その地域に長く住んでいる住人たちの中に移り住むと、生活スタイルや習慣の違いになじめないこともしばしばあります。

 

賃貸で住んでいたならば気軽に引っ越しできますが、持ち家の場合はそうはいきません。

 

ほぼ新築のマイホーム……売却して引っ越しすることはできるのでしょうか。

 

 新築といえども、買った値段では売れない

 日本における住宅の新築信仰は絶大です。

 

新築住宅の価格は、本来の資産価値に約2割の「ご祝儀価格」が上乗せされています。

 

一度でも他人が住んだ家はたとえ築浅でも「中古物件」になってしまい、新築の価格では売れません。

 

特に戸建ての注文住宅となると、個人の好みが強く反映されているため売りにくくなってしまいます。

 

お金をかけて建てたこと自体が、売却価格を下げる原因になってしまうのです。

 

 

購入後わずかな年数で売却に出された家については、何か特別な問題があるのではないかと敬遠する人もいます。

 

ご近所トラブルが原因と説明してしまうと、それを知って積極的に購入しようとする人は珍しいでしょう。

 

 

 住宅ローンを全額返せるかを調べよう

 中古となってしまったマイホームの売値が購入時の価格に及ばないのは仕方ないとして、次にチェックしなければならないのは住宅ローンの残債です。

 

売却代金で完済できない額の残債があると、売却そのものが難しくなってしまいます。

 

 

住宅ローンを利用するときは、対象の不動産に金融機関の抵当権が設定されます。

 

これは万が一住宅ローンの返済が滞ったときに、その不動産を競売にかけ売却代金で融資額を補填することのできる権利です。

 

他人の借金のために競売にかけられるかもしれない家を購入する人は、まずいませんよね。

 

ですからマイホームを売却するためには住宅ローンを完済し、抵当権を抹消することが条件となります。

 

 

住宅ローンの残っている家を売却する方法に、任意売却があります。

 

任意売却は債務整理にあたり、信用情報にキズがつくため気軽におすすめはできません。

 

しかしご近所トラブルで心身に影響が出てしまうような深刻な状況であれば、手段の1つとして知っておいた方が良いでしょう。

 

 まとめ

 購入したばかりの家を売りたいのなら、まず住宅ローンを完済し抵当権を抹消できるか調べなければいけません。

 

中古物件となってしまった家は新築の価格では売れないので、残債のたっぷり残っているローンを完済するのは困難です。

 

住宅ローンの残債が売却査定額を上回ってしまう場合、不足額を貯蓄で補う、売却をあきらめて賃貸に出す、任意売却を検討するという手があります。

 

 
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