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独立しても…、毎年5,000社が消えていく不動産業界

一方で生き残ることが非常に難しい業界であることも不動産業界の特徴のひとつです。

その理由のひとつに、不動産業者数の多いことがあげられます。

不動産業の代表的な業務である仲介業の場合であれば、市場に流通する不動産の斡旋という情報とサ-ビスを提供する仕事であるといえます。

市場に流通する物件であれば、消費者はどこの不動産業者を通じても原則として同じ情報を手に入れることができるわけです。したがって主な業務を仲介業とするのであれば、物件情報量、集客力等で他業者に秀でるものがなければ生き残ることが困難になるのも当然です。

実際、起業後に経営困難に陥り廃業する仲介業者の多くは、物件情報の収集力不足、集客力不足によるものです。ここで少し、一般財団法人不動産適正取引推進機構の宅地建物取引業者数等に関する興味深い集計デ-タがあるので見てみましょう。

まず宅地建物取引業者免許権者数ですが、平成29年度末が全国で123,782業者(平成28年度末:123,333業者)であるのに対して、新規免許権者数(免許換えを除く)が5,696業者(平成28年度末:5,597業者)、廃業等(免許換えを除く)が5,222業者(平成28年度末:5,527業者)となります。

つまり、1年間で5,000を超える新規業者が生まれ、同時に5,000を超える業者が廃業、期限切れ、免許取消し等を理由に消えてなくなっていることになります。

ちなみに、一般社団法人日本フランチャイズチェ-ン協会の統計結果によると、平成30年8月時点の全国のコンビニエンスストアの店舗数が55,483店舗であるため、現在の日本では日常的に利用しているコンビニエンスストアの2倍以上の宅建業者が存在し、近年、全国のコンビニ店舗数の約1割に相当する宅建業者の入れ替わりが続いているということになります。

不動産業界で独立を志向する人に1番に知って頂きたいことは、「不動産業界で成功するためには他業者に秀でる力を持たなければいけない」ということです。

自分が戦うマ-ケットで他業者を寄せ付けないだけの圧倒的な力を身につけなければいけません。一般消費者に「あなたのお客さんになりたい」と言わせるだけのの絶対的な魅力を持ち続けるのです。

その圧倒的な力と絶対的な魅力を追い続ける限り、不動産業界は決して厳しいだけの世界ではなく、独立を決意したあなたの無限の可能性を開花させる有望な世界であることは事実です。

では、独立し成功するための圧倒的な力と魅力を手に入れるための方法とはなにか。その具体的な方法をお話しする前に、はやる気持ちを少し抑えて、あなたにやって欲しいことがあります。

それが次の自己診断です。どんな道を進む上でも「己を知る」、これが最も大切なのです。

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