こんにちは、ファイナンシャルプランナーの飯田敏(いいださとし)です。
不動産会社での現場経験は10年を超えます。
現在は、㈱住まいと保険と資産管理で一般の方向けに
ライフプランにまつわるコンサル業務をおこなっています。
今回は売却中の準備・心構え2をお伝えします。
<内見時の印象をあげよう>
前回は、清潔感を出すよう意識することや積極的に屋内を見せてあげること
などを挙げましたが、このほかにも意識すべき簡単なポイントがあります。
できるだけ室内が暗いと思われないよう対応しましょう。
シャッターや雨戸が閉まっている状態は論外です。
カーテンもレースのカーテン以外は、開けてましょう。
また、日中であっても廊下や水回りやキッチンは電気をつけ明るくしたほうがいいでしょう。
北側の部屋や日が陰ってしまった時間のリビングなども同様です。
極端な話、家中の電気を全てつけておくぐらいでも差し支えありません。
暗いと感じる印象を持たれるよりはマシです。
したがって、もし開口部の窓をふさぐような家具の配置をしていたら、
採光の面でも、部屋の使い勝手の面でもマイナスイメージです。
戸建ての場合、植えてある木の枝葉にも明るさの障害とならないよう
注意しましょう。
悩ましいのは空家の場合です。
照明が撤去してある物件も珍しくありません。
しかし、懐中電灯がなけれよく見えないというような状況では、
気に入ってもらうのはなかなか難しいかもしれません。
また、冬場は日が短いため、夕方はすぐに暗くなってしまいます。
簡易なものや裸電球であっても、設置しておくことをお勧めします。
暗い家は気に入ってもらえないと思っておいた方がいいでしょう。
<情報はなるべく多くさりげなく>
見に来る人には自由にご覧下さいとのスタンスで接することがベターです。
売主の中には、ついて回って都度ご説明される方もいらっしゃいます。
しかし、売主による長い説明は、そのつもりがなくても売り込み感を抱かせ、
親切で丁寧なイメージどころか、押し売り感につながりかねません。
せっかくの対応ですが逆効果になることもあります。
利点は端的にわかりやすく伝わるよう意識しましょう。
自分では言わずに不動産会社の担当者に伝えてもらいたいことを
自分に代わって言ってもらうようお願いしておくのもいいでしょう。
ただし、忙しい方が担当だと、他の担当が代理することも考えられます。
代理の方にも同様の対応を期待するのは難しいかもしれません。
そんな場合に備えて、利点をまとめた用紙を準備しておくのもアイデアです。
住んだ人にしかわからない有益な情報をなるべくたくさん列記しておきます。
不思議なもので紙に落とされたセールスポイントは、
押し売りを連想させる売り込みとは認識されにくいようです。
その情報を担当者から見に来る人に渡してもらうようにすると
自宅をアピールするハードルが低くなるでしょう。
住んでいない空家の場合でも対応することはできます。
複数枚印刷して現地に置いておくというやり方です。
セールスポイントは、些細な小さいことであっても、
大した利点ではないとは考えず、
数多くならべてみることが大切です。
利点かどうかの判断は、見に来る人が勝手にやってくれますので、
ご心配には及びません。
簡単にできることは何でもやってみる価値があると考えましょう!
次回は、売却中の進捗判断のポイントをお伝えします
お楽しみに!