ファイナンシャルプランナーの飯田敏(いいださとし)と申します。
不動産会社での現場経験は10年を超えます。
現在は、㈱住まいと保険と資産管理で一般の方向けに
ライフプランにまつわるコンサル業務をおこなっています。
読者の方のライフプランを応援する気持ちで情報をお伝えしたいと思っております。
初めての売却には免疫力を!
<売却に対する心構え>
不動産を売却した経験がなく、どこから注意したらよいものか不安に感じながら、
検索キーワードで「不動産売却」などと打ち込んでみると…
査定サイトや大手不動産会社がずらり、情報らしきものはわずかに目につく程度でしょう。
検索結果はすでに9割がた宣伝の場と化しています。ご注意ください!!
ちょっとアクセスして査定フォームを送信すると、
次の瞬間から次から次へと不動産会社からの売却アプローチが始まります。
こんな状況でも客観的に判断できる免疫力をつけておくことが大切です。
まずは、どんな情報を入手しておくべきかということから、整理するようにしましょう。
売買とはいうものの「売却」と「購入」は天と地ほど違う
購入経験はありますので、不動産はある程度わかりますと思うのは危険です。
なぜなら、購入は自分の意志のみで決定できますが、
売却は自分の意志で決められるのは値段だけだからです。
他人に自宅を気に入ってもらわなければならないのです。
購入はある程度妥協すれば、物件を手に入れることができますが、
売却はどこまで値段を妥協すれば
希望の期間内に買ってもらえるのかが見えにくいものです。
買い換えるシナリオともなれば、予定通りに進まないことによる
金銭的なマイナスリスクを負いかねない危険な状況も起こりかねません。
人に気に入ってもらうということはご自身が思っているより簡単ではない
と考えたほうがセーフティでしょう。
<売却情報を整理しておこう>
まずは計画をイメージしておくこと。
どのぐらいの期間で売却代金を受け取って退去する計画なのかをおおよそ把握しておきましょう。
どのぐらいの時間的な猶予があるかは、売却に際してとても重要なポイントです。
時間がなければ、タイトなスケジュールで逐次、方針を決定しなければなりません。
価格的にも有利な条件で売ることにチャレンジできなくなる可能性も高くなります。
なるべくなら時間的な余裕がある方が安心です。柔軟な選択肢がある計画がおススメです。
<査定スタートその前に>
いくらで売れるのか次第で計画が決まっていくという点では、自宅の売却予想額を知ることは不可欠です。
その点で不動産会社に査定を依頼することには何の問題もありません。
しかし、担当者は売物件を預かることが仕事であることを忘れないようにしましょう。
誠実で熱心な担当者なら、所有者の描く計画を応援することでしょう。
信頼できる人柄で任せてみるなら、こんな人が担当者ならいいなあと感じるかもしれません。
しかし、そう感じられる担当者でも仕事は売却物件を預かって売ることなのです。
計画実現をサポートする話の流れから、ステップが次へ次へと進むかもしれません。
そういう状況でも冷静に客観的に判断できるだけの情報と自信をつけておくことが大切です。
<的確な判断を養うための事前情報>
売却では段階別に知っておきたい事前情報があります。
ここまでは、計画立案に関してのみお伝えしましたが、売却依頼前までの段階の方が売却依頼中よりも重要な要素がたくさんあります。
売り方や不動産会社、担当者、契約条件など自分も目利きになる必要があることを心しておきましょう。
次回は「これらの注意点」に触れていきます。
お楽しみに。