2017年3月27日
「海外不動産の売却事情〈バンコク編〉」
市川隆久
皆さんこんにちは。国際不動産コンサルタントの市川隆久です。
〈新興国で不動産を売るには?〉
東南アジアのタイ。その首都バンコクは人口800万人超の大都市です。バンコク都市圏の人口は2000万人を超えています。タイの人口が7000万人弱なので、圧倒的にバンコクエリアに人口が集中しています。
バンコクのマンション分譲は、日本のマンション分譲の歴史に似ています。
現状のバンコクのマンション市場は
①新築マンションが好き
②大手デベロッパーのマンションがブランド
③駅近が人気
④現地看板でも販売告知
などでしょうか。
私から見ると20年前の日本のマンション市場みたいな感じです。
一方で仲介はどうかというと。
〈買い手は仲介手数料は払わない〉
バンコクではいわゆる大手仲介業者はほとんどいないと言えます。
売却は個人が世話好きな管理人などに依頼することも少なくありません。
タイには宅建免許も無ければ、宅建取引士もいません。
仲介業者の路面店も多くはありません。
タイは暑いので昼間は特に歩かないですし、近くの場所に行くにもタクシーやバイクタクシーに乗ります。
不動産ポータルサイトは一応ありますが、これからという様子です。
さて、その中でタイの人は、そのマンションに詳しい人に売却を頼みます。
どこの世界でも事情通はいますし、個人で不動産仲介をしている人もいるようです。
とは言っても中古のマンションの取引自体はまだまだ少なく、またマンションの修繕計画も特にない状態です。
バンコクは地震も来ないので、日本では考えられないような細長い高層マンションも多く建設されています。柱も細く日本人の私はとても住みたいとは思えませんが、こちらではポピュラーですね。
<不動産の個人売買は出来る!?>
日本のように監督官庁があるわけでもなく、個人売買に近い形で不動産仲介が行われている、ということはかえって新鮮です。
タイの不動産取引は日本の30年前と似た様な状況でもありますが、一方では、シンプルに個人的な不動産の売買も日常で行われています。
もしかしたら、バンコクの不動産仲介から日本の不動産仲介の将来も見えるものがある気がします!
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