こんにちわ、細田順子です。
引っ越しシーズンも終盤に差し掛かり、賃貸経営をされている方は新たな賃借人も決まりほっとしている時期ではないでしょうか。
賃貸物件を選ぶ時、入居者はセキュリティや騒音の問題から木造よりRC造を好む傾向にありますが、
RCの賃貸物件(賃貸併用物件)を建てるとなるとある程度の規模にしないととても収支が合わない為、
賃貸経営を始めて新築を作るほとんどの方が木造を建てています。
今回は木造アパートでもRC造の物件にも負けない賃貸物件を考えてみたいと思います。
新築の賃貸物件を計画する場合、施工会社のプラン通りに進めるのではなく、以下のような内容にこだわって作ってみてください。
①間取り
都内の1Kの定番間取りは、
「6畳洋室にクローゼット、キッチンは廊下にあって、2点ユニット、トイレ、室内洗濯機」です。
基本的な入居者のニーズに応えられている物件ですが、同じ金額帯の物件を見ているとどれも大差ないな、
と思う事があります。
そんな中で少し居室を広くとって、カウンターキッチンになっている間取りがあると、
全体の専有面積がそんなに変わらなくても他物件と差別化できます。
②設備
「少ない投資で大きな利益を上げられる物件」を作らなければいけない中で、
過剰な設備を付ける必要はないと思いますが、
だからと言って、いかにも賃貸仕様の設備では入居者の目を引きません。
例えばトイレなどは「あと2万円追加すればウォシュレット一体型のスリムなトイレにできた」
ということもあり、住宅設備を選ぶ際は一番安く済ませられるモデルを選ぶのではなく、
金額と仕様のバランスで慎重に選ぶべきです。
③インテリア
アクセントクロスを入れる、ダウンライトや間接照明を付ける、造り付けの棚を作る、
などどれも少額の費用でできてしまうことです。
例えば、造り付けのカウンターを付けるのは「プラス3万くらいでできます」と言われることもあり、
後から付けなかったことに後悔したことも・・・
後で付けようとすると高くなったり、付けられなかったりするので、
企画段階で有効に使えるスペースがないか、施工会社に相談してみてください。
長く安定した収入を得るためにも、いかに建築コストを抑えるかに縛られず、入居者に選ばれる賃貸部屋を作ることはとても重要です。
近頃は、デザインなどハード面に加えて、入居者間のコミュニティを重視するようなソフト面での工夫を凝らした賃貸物件も出てきています。
ちょっとした工夫で、RC造の高層マンションにも負けない、
長期間にわたって選ばれる物件の企画をして頂きたいと思います。