不動産コンサルタント・ニコニコ大家さんプロデューサーの
星 龍一朗です。
前回は、「バブル崩壊の発火点」
となった1990年3月27日付け 「不動産融資総量規制」の通達などについて
お伝えしました。
今回は、私が1990年4月に不動産流通会社に入ってから、4年目(1993年)以降の
不動産マーケットについて、お伝えします。
私は、東京都内の比較的、都心に近いエリアで、1993年からの5年間、
不動産売買の仲介営業業務に従事していました。
この時は、投資用ではなく、主に実需(自己居住)用不動産を取り扱っていたのですが、
不動産の価格は、下落する一方でした。
例えば、6800万円で売りに出した中古マンションに対して、
6000万円位での購入希望が入ったとします。
この時点では、売主さんは、価格が低すぎるということで、
このオファーを断ります。
半年経過しても、売れる気配はなく、売出価格を徐々に下げて行き、
ついには、5500万円になってしまいます。
この時になって、あの時、6000万円で売っておけば良かった。。。
となるのですが、それは、後の祭り。
時すでに遅しです。
結局、更に価格を下がり続け、売り出してから1年半後に、
ようやく、4500万円で売却できた!
といったような具合の事例をイメージしてください。
こんなことが、珍しくない不動産市況だったのが、この頃なのです。
そして、この後も、日本の不動産価格は下落傾向が続き、
いわゆるデフレ経済が長く続くことになるわけです。
結局、
「失われた10年」と言われたいたのが、
「失われた20年」に。。。
いまだに、完全にデフレを脱却していないわけですが、
「不動産価格」の動向としては、
バブル時代ほどではありませんが、
2017年現在までの間に、上昇期と下降期がありました。
そして、特徴としては、
「二極化」
が進んでいます。
今回はこれぐらいまでとして、