不動産コンサルタント・ニコニコ大家さんプロデューサー

星 龍一朗です。

今回のテーマは、
査定価格と鑑定価格の違い
です。
不動産の査定価格と鑑定価格の違いは、おわかりでしょうか?
不動産を売ろうと思ったときに、「どのくらいの価格で、売れそうか?」
という推定価格を、不動産会社が出してくれます。
これが、いわゆる「査定価格」です。
不動産会社によっては、「査定報告書」という形で、
かなりしっかりとして、書面を出してくれます。
この中には、周辺の取引事例などの参考資料も入っています。
そして、だいたい、このくらいの価格なら売れると思いますという
価格を査定価格として、提示するのです。
さらに、この査定価格をベースとして、売り出し提案価格といって、
「価格交渉が入ることも踏まえて、査定価格に少し上乗せした価格で、
売り出してはどうでしょうか」
と、ある程度、幅を持たせた価格帯の提案があることが多いです。
たとえば、
査定価格が、「4700万円」の場合、
売り出し提案価格は、「4700~4980万円」
といった具合です。
基本的に、これは無料で行ってくれます。
なぜ、無料で行ってくれるのかというと、
不動産会社は、物件売却の依頼を受けたいからです。
つまり、売主さんから、媒介契約を締結してもらって、売却活動を行い、
成約の際に、仲介手数料をもらいたいので、そのためのサービスの一環として、
無料査定を行っています。
今は、不動産ポータルサイトから、複数の不動産会社に一括で、査定依頼をかけるとことも可能です。
そして、査定価格は、不動産会社によって、かなりバラつきがある場合が多いです。
では、「鑑定価格」は何かというと、
不動産鑑定士の国家資格を持ったものが、不動産鑑定評価基準に基づいて算定したものになります。
この不動産鑑定は、不動産鑑定士だけしか行うことの出来ない独占業務となっており、
有料です。
ですので、単純に不動産を売却したいというだけでは、「鑑定」を依頼する必要はありません。
料金は、数十万円かかる場合がほとんどですので、
相続や立退き、裁判などの関係で、「不動産鑑定評価書」が必要になる場合に、
不動産鑑定士に料金を支払って、作成を依頼する形になります。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
次回も、よろしくお願いします。


星 龍一朗
 
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