不動産コンサルタント・ニコニコ大家さんプロデューサーの
星 龍一朗です。
今回は、
「専任媒介と一般媒介は、どっちが良いのか!?」(その2)
です。
専任(専属専任も含む)媒介で売り出した時の注意点について、前回、書かせて頂きました。
前回記事はコチラをご覧ください。
もう一つ、専任媒介の注意点があります。
それは、専任をもらったことで、仲介会社が安心してしまって、かえって動きが鈍くなることです。
仲介会社としては、専任媒介で売却の依頼を受けられれば、一般媒介と比べて、各段に、
仲介手数料を手にできる確率が上がります。
なぜなら、1社にしか依頼していないから、競争がでないのです。
そこに油断が生じる恐れがあるのです。
本来なら、1社にしか頼んでいないわけですから、責任重大ですので、
一般媒介よりも一生懸命、売却活動をやってもらわないといけないのですが。。。
ですので、2社ぐらいに一般媒介で依頼して、競争をさせるというやり方も、
場合によっては、良い方法だと思います!
逆に、一般媒介の場合で注意すべきことは、あまり多くの仲介会社に依頼しない!
ということです。
4社も5社にも依頼してしまうと、正直、出回り物件というイメージを持たれる恐れがあります。
「なかなか売れないから、こんなに多くの会社に頼んでいるのでは。。。。」
という印象を持たれる可能性が高いということなんです。
実は、不動産業界には、「抜き」という業界用語が存在します。
これは、他社が売却の媒介契約を受けている物件の売主さんに、
直接、アプローチして、「買いたいお客様がいるので、売却活動をやらせてください。(=媒介契約を結んでください)」
という動きをすることを言います。
一般媒介の物件の場合、特に、このようなアプローチがある可能性があるので、
最初は、2社でスタートにしたのに、他の会社からアプローチがあって、3社、4社、5社と
媒介を出す会社が増えて行ってしまう売主さんがいるのです。。。
これは、逆効果になる場合が多いので、やめておいてください。
かなり業界の裏話を書いてしまいました。。。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
次回も、よろしくお願いします。
星 龍一朗