みなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの平田純子です。
引き続き、11年前に京都にマンションを購入したAさんのお話です。
理想的なマンション物件と運命的な出会いをし、快適に暮らし始めたものの、
勤務先から転勤を言い渡されたというのが、前回までの内容でした。
居住開始から丸3年が過ぎた矢先、京都から東京に転勤の辞令を受けたそうです。
ちなみに、そのとき彼女は引き続きシングルでした。
『売却』か『賃貸』か相当悩んだのだろうと私は察しました。
当然、この先の人生を考えると結婚もするだろうし、お仕事で京都から東京への
転勤となると、中々京都に仕事で戻ってくるという可能性も少なそうだし、
『売却』に気持ちは動くのではないかと、私なんかは話を聴いていて思ってしまいました。
しかし、その物件は彼女にとっては、特別なものだったんですね…
『売却』は当初からあまり考えていなかったー
彼女はきっぱりと言いました。
仲介業者担当者から「少し高いかもしれません。」「徐々に下げていくのは印象的におすす
めできない」と懸念されていた賃貸価格も幸い希望価格にて、しかも情報公開から2週間ほ
どで入居希望者が決まったそうです。空室期間も短く、スムーズな運びで。Aさんはそこで
も《縁》を感じたそうです。
私が話を聞いていて感じたのは、物件の立地の良さもかなり影響しているということ。
(立地詳細については、前回のコラムをご確認ください。)
その時から今年で丸7年。その後どうしたのかなぁと思い、今回の当コラム執筆をきっかけに
久しぶりにAさん連絡をとってみました。
私 「Aさん、久しぶり!以前話してくれた京都のマンションって、まだ所有しているの?」
Aさん「久しぶり。所有しているよ。いろいろ考えることもあるけどね~」
私 「そっか~」
Aさん「でも、やっぱり売らないと思う!」
これまたきっぱり!!(Aさんの潔さを久しぶりに思い出しました)
引き続きの住宅ローンの負担とライフプランの変化等、7年の間にいろいろ変化があっただろ
うと察することができます。
「売らない」判断の裏側と私なりの見解は最終回に続く。