こんにちは。ファイナンシャルプランナーの平田純子です。
前回からの続き。今から11年前に京都でマンションを購入したAさんのお話です。
京都の賃貸ワンルームマンションでそこそこ快適に暮らしていたAさんは、あるときまとまったお金を得ることになりました。
まとまったお金・・・数百万円だったそうです。
え、えーーーーーーーーーーーー!!!!
株?ギャンブル?手切れ金・・・?
いえいえ、勤務していた会社から与えられたストックオプション権利を行使した結果、得た売買益とのこと。
いやぁ~、いい会社ですね~
ちょうどその時、Aさんのお友達がマンションを購入したり、京都ではちょっとしたマンションブームだったりと、それまで考えもしなかった『京都でマンション購入』という可能性がAさんの頭の中を支配し始めます。
すると、《縁》って不思議なものですね。
何となく物件を探し始めたら、あったそうです、物件との運命的な出会い。
京都市内や近郊に住んでいらっしゃる方、もしくは京都に観光に訪れたことがある方なら、およその立地がご想像いただけると思います。
鴨川から徒歩10分、京都御所まで徒歩10分、あの錦市場から徒歩5分、最寄り駅から徒歩5分、地下鉄他3駅利用可能、今や話題の烏丸御池の好立地の場所に新築分譲中のマンションが・・・
しかも、今では考えられない破格値で。
ここに住みたい!!
と直感的に思ったそうで、そこから先はトントン拍子。
希望物件の抽選にも当選、ローン審査も通過、申し込みから1年半後に完成、居住開始です。
南向きの窓からは京都タワー、東山方向に清水寺の眺望とそれは快適な空間だったそうです。
前回で触れたAさんなりの【住空間の拘り】も十分に満足させる空間でした。
2LDKの当初の間取りを1LDKに設計変更し、15畳のLDKと8畳の寝室、部屋と部屋の間は引き込み戸で開け放せる仕様にしたため、大きな一つの空間として使える理想的な間取りに変更できたことも大きなポイントだったとのことです。
仕事で遅くなることも多かったそうですが、駅から近いために、まったく苦にならず、夏は猛暑、冬は極寒で知られる京都ですが、間取りを変更したおかげで風が通り抜けることから夏も比較的過ごしやすく、南向きのため冬もたっぷり日差しが入り暖かく、本当に快適な毎日だったそうです。
そんな理想的な住空間での暮らしが3年くらい経ったとき、残念な事態が起こってしまいました。
Aさんは転勤を言い渡されたのです・・・・
続きは次回に。